2010年4月11日日曜日

孔子 (その他)




5年ほど前にブックオフにて100円で購入。
それから、何回か読み始めるも、途中で断念。

今回、やっと読み終えることができた。

長くて、話もあまり進まない小説。
テーマはやはり、「天命について」だと思う。

「これは天命だ」と思えることにめぐり合えることと、
それが成就することは別ものだ、という。
言われてみれば、その通りだと思う。
この小説中では、孔子がうまくいったシーンはない。

そう考えると、天の恩恵とは、
結果ではなく、それに取り組むことにあるのではないか。

結果は、天は保証しない。
それに取り組めるということに、天の恩恵がある。

それは、個々の事象のみならず、人生も同じではないか。
生まれた、ということに意味がある。
幸せな結末になるかは、天は保証してないのは、
世の中を見れば、だいたいそうだろうと思う。

孔子の言葉と言われる、
朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり、とは、
朝、天命を知り、それに取り組んだならば、
夕、途中で死んでも構わないということではないか。

なにはともあれ、孔子もうまくいかないことばかりだった
のだと思うと、落ち込んだ気持ちが少しほぐれる。
また、次のチャンスをうかがおうと思える。

即効性はないが、
じわじわと長い間効き続けるくすりのような本。

また、10年後くらいにチャレンジしてみよう。


余談だが、今回、この本を富山旅行の道連れに持っていった。
富山旅行では、水墨画美術館というところに行き、
下保昭という画家の作品を中心に見た。
帰着してから気付いたことだが、
この「孔子」の装画が下保昭であった。
なんという偶然。
天命であろうか。