2014年4月13日日曜日

ザ・ゴール (38/100)

ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ・ゴールドラット 著
三本木 亮 訳
ダイヤモンド社 2001年

とあるメーカーの工場の再生の物語です。

工場はフル稼働で、みんな常に動いているけれど、
納期遅れが生じ、在庫も山のようにたまっている。
工場は閉鎖の危機だ。

そんな中、判断基準の転換が行われる。
企業は利益(お金)を生むのが目的であり、
工場から出荷し、販売することで儲けになる。
出荷できる量は、ボトルネックに左右される。
前工程で、ボトルネックで処理できる量以上に生産しても
それは工場の出荷量の増加には役立たない。
無駄な仕掛品を作るくらいなら、遊んでいた方がよい。

物語形式なのがよかったです。
本書のテーマは、「生産の判断基準を転換すること」であり、
物語調に擬似体験しながら、判断基準の転換を味わえました。

一生懸命やっているけれど、うまくいかないとき。
そんな時は、そもそもの判断基準がよくないのかもしれません。
いったん離れてみて、見つめなおしてみるといいかもしれません。
本書の主人公の工場長も、丘の上から自分の工場を眺めて、ビール片手にピザを食べてます。

人間活性化の観点から考えると、
「人は前進している時、元気になる」
ということが挙げられます。
工場の再生を通して、気持ちが前向きになっていきます。
これは決してフィクションではなく、本当のことだろうと思います。

社内でこの本の話をすると、
「奥さんと仲直りする話よね。」
「ボーイスカウトでハービーと歩く話よね。」
と、サブのストーリーの方が印象深いようでした。

前進なくして笑顔なし(番外編)

「前進なくして笑顔なし」
この言葉は、神奈川県にある横須賀学院高校・柔道部の道場に掲げられている言葉です。

先日、アメトーークの「柔道部芸人」で、この柔道部が取り上げられており、この言葉を知りました。
私は、一日一日を満足するものにしたいと思っており、いいヒントになりました。

経験上、成長のない毎日だと感じているときは、笑顔は出てきませんし、
逆に、前進している実感がある時は、自然と笑顔になり、充実感が体から溢れ出てくるような感覚があります。

前進とは、目に見えるような成長や成果を出すだけではありません。
冬にひっそりと立つ木が、春の訪れを待ちながら養分を蓄えていくように、
目に見えない前進もあります。

転じて、目に見えない前進というのは企業にもあると考えます。
ビジネスの成長期や成熟期だけでなく、衰退期においても、ビジネスを閉じる準備や次のビジネスチャンスの準備を進めることは前進といえると考えます。
企業や働く人々にとって、どのようなステージでも前進のチャンス、笑顔になるチャンスがあります。
そして、コンサルティングという仕事は、企業の利益はもとより、働く人々が笑顔になることにも貢献できます。
企業の利益と、働く方々に笑顔になっていただくことが、私にとって前進です。

実は、冒頭の「前進なくして笑顔なし」という言葉は、
「痛みなくして前進なし」という言葉と対になっており、
前進には苦しい思いはつきものです。
しかし、笑顔のために、自ら選んだ痛みであれば耐えることができるものです。

日々、座学はもとより、深く考え、クライアントの利益に前進に貢献し、
働く人々に笑顔になっていただきたいと思います。