2009年4月29日水曜日

ちはやふる (その他)




マンガ大賞2009大賞受賞のニュースの中で、
作者のコメントとイラスト、そして、
「自分のことでないと夢にしたらあかん」
って言葉を読んで、4巻まで大人買い。

かるたがテーマの情熱青春ストーリーだけれど、
かわいらしいキャラクターで、まったく汗臭くない。

高校生がかるたにその瞬間のすべてを賭ける。
自分の持てるものを注ぎ込む。
クタクタになるまでがんばる。

夢・情熱・目標・青春・悔いの無い人生・・・

このマンガを読んでいて、
薄れていた言葉を、いくつも思い出す。
「奈緒子」も思い出す。

大賞受賞時の作者のコメント
「末次由紀が漫画を描く場を下さった人がいて、
良いものにしようと協力してくれる人がいて、
間違いをさせないために最大限の努力を
してくださった方々がいる。
たくさんの思いの上で育ちました」
っていうのが、本作と同じくらい感動的で、
作者が苦境を乗り越えて、この作品を書いたと思うと
とても感慨深い。

これからも続きを読みたいと思う。

2009年4月1日水曜日

包帯クラブ (その他)




著者は疎外感を感じたり、抵抗できなかったり、失望したりした時に感じるような言い表しがたい気持ちを、一番近いものとして、心の“傷”だと表現した。
いや、実は傷ついているのに、自分で傷ついていると認めず、まわりの人からも傷ついていると認めてもらえないものを、確かに傷だと表現した、という方が正確かもしれない。
そんな傷と認められない心の動きを、無視するのではなく、傷として認め、そして手当てをする。誰かの心が傷んだ場所に包帯をまくことで傷を認めてあげ、本人も傷だったと認めることができるようになり、治癒もできるようになる。

現実に大人は、大小無数の傷だらけなのではないかと思う。傷を傷だと気づくこともなく、見かけは立派でも内心は無数の痛みに縮こまり、これ以上の痛みを拒んでいる。
大人になることはすれっからしになることだ、と思うのも、こんな大人ばかりを見ていたからだろう。
10代が感じる痛みと、自他の痛みを痛みと感じなくなることへ抵抗する姿が、非常に上手に描写されている。

痛みを感じる・認める素直さは失いたくないし、失ったものは取り戻したいと同じく思う。