2012年12月31日月曜日

人間活性化モデル Ver.1.2

人間活性化の書籍のレビューも30冊となりましたので、人間活性化モデルを再考しました。
先日30歳となり、また、読書も続けてきましたが、このモデルはまだまだ未完成ですね。
いわゆる「人間学」に近いと思います。
知識・経験ともにまだまだ努力です。

以下、人間活性化モデルVer.1.2です。

■人間活性化の定義

人が活性化している状態とは、

・意欲、活力、気力、元気、やる気がある

・いきいきとしている

といった状態であること。



■人間活性化のモデル

「環境」を「認識」することで「反応」がおきる。

「活性化認識」をすることで「活性化反応」を示す。

「不活性化認識」をすれば、不活性状態となる。


人の状態は、
1.活性化状態
2.通常状態
3.不活性化状態
の三つあり、それぞれの状態を遷移する。


1.活性化状態・通常状態の時には、「活性化反応」および「不活性化反応」を示す。
つまり、元気な時や通常時は、元気が継続することも、急に元気がなくなることもある。

2.不活性化状態の時には、「活性化反応」は示しづらい。
まずは、不活性化状態となった原因を取り除き、通常状態になるのがよい。
つまり、元気がない時にはいきなり元気な状態にはなりづらい。
まずは、悩みの原因に対処し、通常状態になるのがよい。


反応の発生は、

1.「環境」が変化する
2.「環境」はそのままで、「認識」が変化する

または、

3.「環境」を同じように再度「認識」する

ことで、生じる。



「環境」の内容

・自身の肉体
・家族
・友人
・職場
・地域・社会
(インターネットでの繋がりを含む)



「活性化認識」の内容

(下記の認識があったとき活性化反応がある。)

・行動や存在に意味がある
・成長している
・感謝
・他者とのつながり
・影響を与えることができる
・役に立っている、必要とされている
・与える喜び
・期待されている
・自己決定できる権限がある
・自由度が高い
・課題が克服可能である、成功が見込める
・主人公である・参加している・充実している
・希望、可能性がある
・目標に近づいている
・楽しい


「不活性化認識」の内容

(下記の認識があったとき不活性状態となる)

・搾取されている
・利用されている(道具扱いされている)
・意味がない
・失敗しそう
・あきらめ、解決できない
・居心地の悪さ
・憎しみ、不毛さ、矛盾している
・時間とお金を交換する感覚
・同じことの繰り返している
・期待されていない、期待が高すぎる
・やりたくない



活性化反応の具体例

・レースの自己記録を更新し、自分の能力が高まっていることを感じる。

・つらい時などに家族の支えを感じ、強いつながりを感じる。

・友人から誕生日を祝ってもらい、大切に思われていることを感じる。

・仕事に取り組むチームの息が合い、それぞれが役割を果たしていると感じる。

・出産時の費用が補助金や保険からまかなわれ、社会的にサポートを受けていると感じる。



■直接的な人間活性化のための方法

1.目標・目的にチャレンジする。

2.人、植物、動物を育てる。

3.人とのつながりを図示する。
 (例えば、自分を中心として、家族、友人、職場、その他のつながりの人名を書き、自分と線でつなぐ。
 人とのつながりを認識することで、活性化認識がある。)

4.好きなキャラへのなりきり、コスプレをする。また、快活なフリをする。

5.好きな音楽を聴く。好きな歌を唄う。

6.祈る。

7.生や死を意識する。心と心が触れ合う。
 (感謝を認識しやすくなる。
  しかし、強すぎるショックはエネルギーをなくしてしまう。
  例えば、マラソン等の肉体の限界に挑戦する、スピリチュアルな体験をする、等。)

8.目の前の悩み・憎しみに適切に対処する。やぶれかぶれにならない。
 (無視するとか、問題を問題でなくすという対処法を含む。
  原因を除去し、不活性化認識の回数を減らす。
  今の自分には、小さな幸福が何があるか考える。
  不活性の状態では、まず通常状態に戻さないと、活性化反応が生じづらい。
  例えば、ブラック企業を辞めること、DV男から離れること、等。)


■間接的な人間活性化のための方法
 (反応を大きくする触媒のイメージ)

1. 日記を書く、コーチをもつ。
 (環境を認識する機会を増やす。
  ただし、認識する期間が短すぎてもダメ。
  コーチングにより活性化認識に目を向けやすくなる。

2. 目標・目的を明確にする。
  (目標が明確になることで、認識の感度がよくなり、目標に近づいている感覚を得やすい。)

3. 複数の目標・目的をもつ。
 (一つの目標だけでは、成長が伸び悩む時期もある。
  複数の目標・目的をもつことにより、常にいずれかの目標・目的に近づくことができる。)

4. ロールモデルをもつ。 
 (目標への道筋が明確になり、目標に近づきやすくなる。)

5. 同志・仲間をもつ。
 (目標達成の支援となり、目標に近づいている感覚を得やすい。
  自分のことを話せる相手がいれば、話すことで元気が出てくる。)

6. ライバルをもつ。
 (対抗心より行動量が増え、目標に近づきやすくなる。)

7. コミュニケーション力を高め、人間関係をよくする。
 (円滑ないいコミュニケーションはエネルギーを高める。
  よくないコミュニケーションはトラブルを増やし、エネルギーを減らす。)

8. クリティカルシンキング・ロジカルシンキング(論理展開、因果関係、MECE、ロジックツリー、フレームワーク)を身につける。
 (活動が適切になる。認識が適切になる。)

9. 職場における権限移譲をうける。
 (組織内での自己決定感が増す。)

10. いい仕事をする。
 (いい仕事は活性化のチャンスが多い。
  仕事をすることで、生活の安定、連帯感、自己成長感、自己効力感、達成感、他者の役に立つ実感、などが得られる。
  自己実現に向かうことができる。
  「誇ることのできない仕事」や「人間性を奪う仕事」等は避ける。
  がんばっているのに成果が出ない場合は、何かがかみあっていない可能性がある。
  コンサルタントやコーチにより、修正するのもよい。)

11. 自信をもつ。自立する。心のエネルギーを高める。今の自分を愛する。満足のいく生活をおくる。睡眠・運動・食事・治療等により、健康度を高める。
 (不活性化認識への抗体ができ、不活性状態になることを予防できる。
  エネルギーが高い方が、活性化認識を促進する。)

12.勤勉になる。
 (個人的な実感ですが、人生を諦めたり易きに流れると、幸運や元気さも抜けていく気がします。)

13. 「環境」に対する理解を深める。
 (仕組みや歴史を知ることで対処の選択肢が増え、諦め感が減り、
  自己効力感が高まることで、不活性状態になることを予防できる。)

14. 欲求を抑圧しなくていい環境を作る。仕事をいやいやしない。
 (欲求の抑圧はエネルギーを減らす。)

15. 忙しくなりすぎない。
 (自他への余裕・ゆとりがなくなる。)


■活性状態が持続しない理由として考えられるもの

活性化反応は短期間で消える。初回の反応で1日程。2回目以降は半減していく。

人間は学習するので、同じ環境に対する活性化反応はマンネリ化により小さくなっていく。

(ただし、今後のヒントとして考えられるのは、外から得るモチベーションと、内から出てくるモチベーションでは活性化の効果が違うのではないか。)


■人間活性化のためにあったらいいなと思うもの

定期的に、自分にとって元気がでる言葉が届くシステム。
例えば、「うちの子が○○できた!」「○○で活躍して、スポットライトを浴びた!」「○○に合格した!」「○○さんから△△だねと言われてうれしかった!」などの言葉。
システムに、メールアドレス・言葉・届く頻度(1か月~1年)を設定すると、忘れた頃に、自分が元気がでる言葉が届く。
日常の中で、元気が出たら、どんどんシステムに追加していくことで、自分が元気が出ることのデータベースにもなる。


■今後の課題

・活性化反応の持続期間はどのくらいか。

・活性化反応の個人差はどのくらいか。

・上記の活性化反応の促進方法の効果はどれくらいか。

・現在の活性レベルを測るチェックリストの作成
 →評価の高低により、活性化認識・不活性化認識の要因となっていることがらを明らかにし、伸ばす要因・改善する要因を判断する。

・モデルが実際に検証する段階にきている。
 (誰かの実感を尋ねる、ディスカッションする。)
 (心理学実験を行う。)
 (実証する。上記の直接的・間接的な活性化方法を多くの人に実践してもらう。)

以上です。

また、本を10冊読んだ後に、活性化モデルについて、考えたいと思います。
人間活性化モデルについて、いいアイディアや感想がある方は、コメントをいただくか、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。

2012年12月30日日曜日

横道世之介 (その他)



1980~90年代くらいのとある東京の大学生が主人公。
青年の大学入学からの一年を追いかけた等身大の青春。

時に現代の状況が挿入される。(約15年後くらい?)
それぞれ今の人生を生きている。
当時の彼との出会いで、少しだけ人生が変わって、今の自分がいる。
ただ、今となっては、彼のことも思い出さず、そこで人生が変わったことも忘れ、今を生きている。

ふとしたことで、彼を思い出す人もいるし、思い出さない人もいる。
人はいろいろなことを忘れていくけれど、それは悲しいことでもあるのだと思う。

「スキだらけなところが世之介らしいところ」
と言われる主人公は、無防備だったり、おっちょこちょいなところが人付き合いでプラスになっているのだろう。
でも、自己中心的なところも強く、友人の家で寝泊りしたりもする。

世之介を見ていると、なんだか猫のような奴だと思う。
己の都合で、あっちこっちを移動しているけれど、気づいたら身近でゴロゴロいっていることもある。
なでると手触りがいい。
だけど、また、プイッとどこかへ行ってしまったりする。

本を読み終えて、世之介を思い起こすと、友達の家や公園で、猫をなでて触れ合った後のような心温まる読後感がある。

登場人物たちは、
「磨けば光る原石の磨く前の姿」
とでも、いうのか、キラキラしているのではないけれど、内側に秘められた輝きを感じとることができる。
作者はけっして宝石の描写はしていないのに、読者は心の中に宝石の輝きを感じることができる。
こういう“輝き”の伝え方もあるのかと思う。

吉田修一の最高傑作とのこと。
本屋でサイン本として売られていたのと、最高傑作という言葉につい衝動買いしてしまう。

文体がたんたんとしているためか、大きな感情の起伏がないまま読み終えてしまった。
映画化され、2013年2月23日全国ロードショーとのこと。
どんな風に描かれるのか楽しみである。

番外編:花粉症対策


体の調子がいいことは、活性化の基本です。
体調不良の時には、何か明るくなることをしようとしても、あまりいい気分にはなりません。
そんな時は、体調を元に戻すのが先決です。
そして、体調不良を事前に避けることは、さらに重要です。

年が明けるとすぐに花粉症の季節が始まりますね。
私は10歳頃から花粉症に悩まされています。
そこで、今回は、花粉症対策をご紹介します。

これは、情報処理試験のための「宿題メール」(リンク)のジャン先生より教えていただきました。

その花粉症対策方法とはずばり、就寝前に白湯を飲むことです。

花粉症の症状があらわれる鼻の内部は、体の内側です。
そこには「腸」の影響が強くあらわれます。
腸が傷んでいると、花粉症の影響も強くなります。

腸は食事の度に傷ついています。
消化とは、相手を取り込むための一種の戦いです。
そして、夜、眠っている間に腸は戦いでの傷を回復させるのです。
その回復を助けてくれるのが白湯です。
白湯を飲み、腸を温めることで回復効果は高まります。
また、白湯を飲んでも腸が消化のためにはたらくことはないため、回復を妨げることはありません。

ただ、注意点として、何か病気があったりすると、体が強く反応して、翌日38度近い熱が出る人がいるそうです。
そのため、まずは、日中に白湯を飲むところから始めると安心です。
また、腸のためには、冷たいものは飲まないことも重要です。

私自身は、花粉症だけでなく、普段から腸が弱いため、今から試してみようと思います。

花粉症が少しでもやわらぎ、春をたくさん楽しみたいと思います。

コンサルティング・コーチング (30/100)



30冊目は、
コンサルティング・コーチング
中小企業診断におけるコーチング・スキルの活用
(社)中小企業診断協会 編
2001年 同友館
です。

本書は、コンサルタントがコーチングをおこなうための手引き書です。 
コーチングは対人スキルであり、コミュニケーション同様、練習が必要です。
身体記憶・作業記憶に近いと思います。
わかるとできるは違うため、本書を読んで終わりではありません。 

コーチングは人材育成や課題解決に有効なスキルであり、経営者はコーチングを必要としている人の一人です。
コンサルタントはコーチの役割を担うことでも可能で、そうなると、経営に与える効果はさらに増すと考えられます。 
コンサルティングとコーチングの違いは、コンサルティングは「与えるもの」、コーチングは「引き出すもの」、であり、相手の状態により使い分けます。
(ちなみに、本書では、カウンセリングは「探るもの」とのことです。) 

本書は、軸足はコンサルティングにおいてあり、そこへコーチングという付加価値のつけ方をまとめています。
 コーチングの質問例も、あくまで経営コンサルタントとしてのものが多く紹介されており、実践する時に役立ちそうです。
コンサルティングとコーチングを合わせる時の調整として、本書は役に立ちそうです。


人間活性化の観点から、本書をみると、 P64、「相手の心理状態に応じて使い分ける」 という、箇所が特に参考になりました。
 どういうことかというと、相手の状態を下記の4つに分けています。
1.行動状態(すぐに動ける)
2.可動状態(なかなか動けない)
3.不安状態(不安がありじっくり考えられない)
4.精神障害

それぞれに有効な手段として、
1.行動状態=コンサルティング・コーチング
2.可動状態=コーチング
3.不安状態=カウンセリング
4.精神障害=心理療法
となります。 

つまり、本書では、相手が2の可動状態であれば、いきなりコンサルティングを実施するのではなく、コーチングにより、1の行動状態に移行してからコンサルティングを実施するのが有効だと述べています。 
この考え方は、人間活性化についても同様だと思います。
活性化モデルにおいて、活性化反応を、コンサルティングとコーチングのように分類はできていませんが、「与えるもの」と「引き出すもの」といった違いはあると思います。 
現状が行動状態にあるのか可動状態にあるのか、はたまた不安状態にあるのか精神障害にあるのか、知ることが重要だと思います。
不安状態であれば、カウンセリングが重要であるように、その原因の除去が必要です。 
人間が活性化している状況は、行動状態だと思います。
今、不安状態なのであれば、まず可動状態を目指し、そこから行動状態に移行していくのがいいと思います。
人間活性化モデルがより精緻化されたと思います。 


最後に印象に残った言葉を引用します。 

P8.コーチと経営者の間には利害関係がまったくないため、経営者はコーチには本音を話し、本音を話せる相手が見つかった経営者は、見違えるように変わってくるケースが多い。

P15.人は誰でもよい仕事をしたいと思っている 

P53.コンサルタントは自身の持つノウハウや改善策をクライアントに提供するのが仕事ではあるが、時には、問題解決のために積極的に話を聞こうという姿勢や、みずから相手に近づこうとする姿勢をとることが必要である。 

P74.自らゴールを定め、とるべき行動を選択した経営者は、ほとんどの場合、十分な成果をあげている。これは本人が出した答えに「当事者意識」を持って臨むからである。 

P78.中小企業ならではのコーチング・メリットも大きい。中小企業は全社的に影響を与えることが可能であり、コーチングを応用した成果が得られやすいと考えられる。

2012年12月29日土曜日

二宮金次郎 (29/100)




29冊目は、
二宮金次郎
和田 傳 著
2003年 童話屋
です。

小学校の校庭で出会ったことのあるであろう偉人の伝記です。

伝記というのは、大人になってからの方がよくわかる内容があったり、新たに勉強となることもあるものですね。
久しぶりに伝記というものを読み返して、そう思いました。

二宮金次郎(尊徳)は、子どもの頃から、よく働き、よく学びました。
大人になってからは、人のために尽力しました。
やるべきこと・できることをしっかりやり、易きに流れませんでした。
貧しい者・弱い者への優しさがありました。
さすが、伝記となる人物ですね。

その理由として、二宮金次郎自身が子ども時代は貧しかったということがあります。
貧しさを克服し、子どもの頃は先祖からの家を再興するという責任感をもっていました。
それが、よく働く・よく学ぶというモチベーションの源泉となっていたのでしょう。
また、母親に学があり、貧しくなる前には四書などを読み始めていました。
それが、二宮金次郎と学問をつなげることになりました。
そして、学ぶ中で、人の道を知り、強い者・富める者は、弱い者・貧しい者をたすけいつくしむものだという考え方をもっていきました。

コンサルタントの野口吉昭氏は、二宮尊徳は日本で始めてのコンサルタントではないかと称しています。

二宮金次郎(尊徳)のコンサルタントとしての知恵には下記のようなものがあります。

・小を積んで大を為す。(貧しい子どもの頃、捨ててある苗と小さな土地で米を作った。)

・歩きながら、働きながらも、勉強する機会を見つける。(例の薪を背負った像)

・子ども時代の川普請で、大人並みには働けないので、労働者のためにわらじを作った。(間接的に役立つ。)

・現金がない人にも貸し売り(掛売り)することで、得がとれる。

・入るをはかって、出ずるを制す。(入ってくる金の範囲内で、分に応じた生活をする。)

・五常講(仁・義・信・礼・智 講の仲間は月々お金を出し合って積立金を作る。そこからお金の必要な仲間に安い利息で貸し出す。)

・荒地を開くには、荒地の力でやる。

・報徳(徳をもって徳に報いる。人間の徳、真心と努力と勤労をもって、天地自然の徳に報いる。)

・秋なすの味。(夏のはじめに食べたなすが秋なすの味がするからと、凶作を感じとり、対策として年貢を減らし、ひえを作らせた。)

・国にして三年の蓄えなきは国にあらず。(礼記より。)

・飢饉のときは上に立つものから死ね。(土地と人民があって、領主や重臣がある。)

・人の道。(「衰微のあらわれるには、かならず、その根元がある。富者となるも、貧者となるも、かならずそのいわれがある。それは道の盛衰があるからだ。道とは、それは人道だ。強いものが弱いものを、たすけいつくしむことだ。」)

・馬の食わぬ豆。(紙に書いた豆では食べられない。実際に役立つ生きた学問をする。)

・政治というものは、取ることと、ほどこすこと、この二つのほかにはない。

・すべて天下の田地は、いく百万町歩あろうとも、すべてみな一くわずつたがやし、一かきずつかりおさめるもの。

・人がまさに死のうとする時は、そのいうことは善である。


二宮尊徳を詳しく知るには、「二宮尊徳全集」「報徳記」「二宮翁夜話」「二宮尊徳伝」などがあります。

二宮尊徳は、農民の出身だったために、藩の立てなおしを命じられた時には、武士である部下の反発もあり、力をうまく使えませんでした。
能力を認めず、出自や肩書きで評価する者が多いのは、今も同じです。
能力を見極められるよう、人を見る目を養いたいと思います。

人間活性化の観点から考えると、二宮尊徳のように人の役に立ちたいと思います。人が幸せに元気に生きれるよう役に立ちたいと思います。

また、天は自らたすく者をたすくといいますが、勤勉さや易きに流れないことは重要だろうと思います。
人生を諦めたり、流したりすると、幸運や元気さが抜けていってしまうように感じます。

また、人の道として、強い者・富める者が弱い者・貧しい者をたすけいつくしむことの重要性が書かれていますが、これは、ノブレス・オブリージュのようです。
人の道を踏み外さないことは、本人にとってもエネルギーになるのだと思います。


2012年12月28日金曜日

番外編:聴くことの力

「人は話すことで元気に」なります。
これは、地域活動をされている大先輩からお聞きした言葉です。

苦しいことは人に話すと半分になるし、うれしいことは人に話すと二倍になります。
ただ、それは相手があってこそ。

だから、傾聴ボランティアや患者家族会等が話を聴いたり、寄り添ったりすることは価値があるのです。

これは、ボランティアや患者家族会に限ったことではなく、日常でも重要です。
普段、友だちと話すときには必要ないかと思いますが、相手がなんだか元気がないなー、と感じる時には、相手の話に耳を傾けて、何を言おうとしているのか聞いてみてあげてください。
相手がつらい気持ちをうまく吐き出せたら、きっと元気になってくるはずです。

注意点としては、相手が、「こんな悲しいことがあってね・・・」と話し出したら、「そうそう、私もこの前、こんな悲しいことがあったのよ。」と話をとってしまうことが無いようにご注意ください。
合いの手は入れながらも、話の主体は相手です。


傾聴のテクニックは多々ありますが、それは調味料のようなもので、メインは話をちゃんと聞こうとする心構えです。少しくらいテクニックがまずくても、「話を聞いてるよ」という思いは話し手にもきっと伝わり、元気づけることができると思います。

2012年12月26日水曜日

中小企業診断士試験に合格しました

本日、中小企業診断士試験に合格しました。
勉強開始から丸3年かかりました。
ようやくコンサルタントとしてスタートできて、動き始めることができます。
(実際には、まだ登録まで実務補習が必要なのですが。)

独学なので我流の部分もあるとは思いますが、診断士資格取得を目指す方のアドバイスも少しはできるかと思います。

コンサルタントとして経験を積み、また勉強も継続して、実力をつけようと思います。
人が日々満足して生きれるように、コンサルタントとして仕事という面から関わっていきたいと思います。

2012年12月7日金曜日

中小企業診断士二次試験結果


中小企業診断士二次試験の筆記試験に通過しました。

結局、二次試験は三度も受けました。
三度目の正直でようやく通過できました。

過去二年は自分の思う回答を答案に書いていました。
自己満足の答案だったと思います。
今年は、初めて「ふぞろいな合格答案」を手にしました。
本書を読んで、どんな答案を書くべきか見えた気がしました。
合格者が書いていて、自身が書いていないものは何かを考えました。
「ふぞろい・・・」に書かれている答案は、問題文から導くことができるものです。
「ふぞろい・・・」レベルの合格答案ならば、勉強すれば自分でも書けると感じました。
予備校・受験校の模範解答は、問題文や与件からは離れてしまっていると感じるものもあり納得できないことが多かったです。

また、今年は、関西(大阪)で二次試験の勉強会を開かせてもらいました。
勉強会に参加していただいたみなさま本当にありがとうございました。
勉強会があったので、モチベーションを保って勉強することができました。
過去二年は一人で悶々としていたので、仲間と呼べるみなさまと試験についてああだこうだと話すのは、勉強にもなり、楽しくもありました。
また、実際に参加者のみなさんの回答と自身の回答を比較すると自分が横道にそれた回答を書いてしまっていることも実感できました。

「ふぞろい・・・」で勉強して、勉強会で実践する。
ということで、今年、合格答案が書けたのは、
「ふぞろいな合格答案」と勉強会に参加していただいたみなさまのおかげです。

二次試験を一人で勉強するのは、とても大変だと感じました。
けれど、関西では、独学者向けの二次試験勉強会はあまりありません。
もし、これから先、「関西で二次試験勉強会を開催したいけれど人数不足だ」、というようなお悩みを持つ方がおられましたら、できるだけご協力させていただきたいと思います。
それが、私にできる恩返しだと思いますので。

いろいろとえらそうなことを書いてしまいました。
本当はただ単に運が良くて、採点者と相性が良かったり、ギリギリでラインを越えただけかもしれません。
本当に謎に包まれた試験だと思います。

まずは、来週の口述試験に向け、勉強を再会しようと思います。

2012年11月21日水曜日

哲学してみる(その他)




哲学してみる(はじめての哲学)
オスカー・ブルニフィエ
世界文化社 2012年


本書は、先日、NPOハロードリームのセミナーに参加した時のテキストでした。

哲学の導入書のようで、身近なものを対比させて考えるようになっています。

本書の最初に出てくるテーマが、「存在と外見」でした。
見開きのページに白身魚のフライとおもちゃの魚が描かれています。
白身魚のフライは魚ですが、見た目は魚ではありません。
おもちゃの魚は見た目は魚ですが、生物ではありません。

聞いた話では、子どもに「魚はどっち?」と尋ねると、おもちゃの魚を指すそうです。
対して大人になるにつれて魚は白身魚のフライだと考えるようになるようです。


存在は見た目が変わっても変わらないものです。外見と対比させて、内面と言ってもいいと思います。
例えば、スーツを着ていてもパジャマを着ていても同じ人です。
存在(内面)とは、考え方や信条、価値観などが該当すると思います。


セミナーは4人グループのワークショップ形式だったのですが、メンバーのお一人が、「外見は属性とも言える」とおっしゃいました。
そう考えると、思考の幅は広がり、外見には仕事の内容とか役職、学歴なども含まれてきます。

人にとって、存在(内面)も大切ですが、外見(属性)も大切です。

存在と外見は、例えれば、水と器のようなもの、だと思います。
存在とは形はもたず質で示されるものだと思います。
水は無形ですが、甘い水や苦い水など、質には明確な違いがあります。
外見は、存在と他者とをつないでくれる境界です。
外見がなければ、相手に自己の存在を伝えることはできません。
いくらうまい水でも、手ですくったり、コップに入れないと飲めません。

追い求めるべきは、存在と外見どちらでしょうか。
私の中では、存在の方が価値が高く、外見は軽視しがちです。
存在は生きる目的、外見(属性)は生きる手段、といった感じです。

だけど、結局は、存在と外見は、両輪のような関係で、前に進むには両方必要なのでしょう。
そして、片方だけが急に大きくなったりしたら、その場で円を描きだして前に進まなくなるため、バランスも必要です。

また、存在と外見は相互に影響しあっているとも思います。
内面が変われば外見もおのずと変わり、外見の変化が内面に影響することもあるでしょう。

例えば、ある病気にかかることは外見の変化です。
その病気を長く患うことになれば、内面にも変化があらわれるでしょう。
他人の痛みに共感を示すようになるかもしれません。
また、その後、その病気を克服すれば、内面にまた違った変化があらわれることでしょう。
ものごとをポジティブに考えるようになるかもしれません。

また、存在も外見もなかなか変わらない部分もあれば、なにかの出来事でがらりと変わってしまうこともあると思います。

ここまで考えて自分を振り返ってみると、最近は、資格をとることや、経営コンサルティングを仕事にすることに熱を入れていました。
これらは外見(属性)に該当します。
存在を高めることも忘れてはなりません。
考え方や信条、価値観などを高めるには、読書・行動・経験などがポイントなのでしょうか。
外見もおろそかにはできませんが、存在を高め人の苦しみを取り除けるような人になりたいと思います。


まとまりのない文章になってしまいました。

自分自身や人間そのものを、存在と外見の二つにわけてみる、というだけで、いろいろと考えることができました。
おもしろい分け方ですね。本書には、他にも10個ほどの二分法がありますが、どのお題もよく練られたものだと思います。。
二つにわけて考えることで、今まで意識しなかったことが見えたりします。
秀逸な一冊だと思います。

2012年11月20日火曜日

いのちのバトン (28/100)




28冊目は、
いのちのバトン
志村季世恵 著
講談社文庫 2009年
です。


本書では、死の間際や、出産前、子育ての強いストレス、うつ病など極限状態の人の苦しみが描かれています。

苦しみの後には喜びのシーンもあるのですが、とにかく読んでいて苦しくなりました。
ただ、現実にはこの苦しみの渦中にいる人が存在するということを、感じることができました。

著者はセラピストで、最近ではダイアローグ・イン・ザ・ダークという興味深い活動もされています。

本書はそのセラピーを通して出会った方たちの話です。
とにかく、クライアントへの著者の関わり方がすごいのです。
状況によっては食事・睡眠を共にし、セラピーの中で涙を流し、友だちのような感覚を持つのだそうです。
クライアントが亡くなると落ち込むと書かれていますが、当然だろうと思います。
すごいことをされているのですが、一般の人の何十倍もの悲しみ・喜びを経験することになり、体と心がもたず続けられないのではないか、と心配してしまいます。
体と心がもたないというのは、医師や看護師など医療や介護に関わる方たちに共通することなのかもしれません。

著者にとってセラピーは仕事ではなく、生き方なのだろうと思います。オンとオフの境がありません。

ちなみに、経営者や経営コンサルティングも仕事ではなく生き方だと思います。
価値を提供して対価を受け取るので、もちろん仕事ですが、日常の考え方、ふるまい、それらもコンサルティングとつながっていて、オンとオフの明確な境がないためです。

ただ、それは目新しいことではなく、一昔前は、「農民」「商人」「職人」などオンオフの境が明確でなく、仕事と生き方がリンクしていた時代だったのかなと思います。

私も将来、著者のように人の悩みを解消する手助けがしたいと思うので、この苦しさを頭の中だけではあるけれど、知っておく必要があると思います。

「ほんとうの奇跡」という章の中で、死を前にして悲観的になり、また過去の出来事に怒りを感じている、ある母親が紹介されます。
著者は、小さな幸福を探し、気持ちいいことを感じ、すてきなことを感じて、一日一日を楽しくすごそうと、その母親に提案します。
また、母親が元気になるという奇跡を願う娘さんにはこう言います。
「奇跡を考える前に、今、何をしたらお母さんが幸福な気持ちでいられるかを考えてみない?
 病気のお母さんでも感じられる幸福。
 今日は、奇跡が起きなかったからダメな日だった、ではなくて、今日もお母さんが小さな幸福を味わえて良かったねって。
 毎日を大切な、すてきな日にするの。」

私は「明日も今日のような日であればいいな」と、その日に満足できる人が増えるような仕事(生き方)をしたいなと考えているので、本書のこの部分は非常に参考になりました。

本書に登場する母親の場合、残された時間が少なく、今、生きている時をいいものにしようとします。
それが奇跡的に、母親を過去の怒りから解放し、残された家族の将来も明るいものにします。

著者は、目に見えない森や泉が誰の中にも存在していて、その森や泉を取り戻せたなら、本物の豊かさを知ることができる、といいます。
土の上を裸足で歩いたりする著者のセラピーはこの森や泉を取り戻すためのものなのでしょう。
別のことばでは、「ありのままの自分を受け入れて、今の自分を愛し、そこからスタートする」とも書かれています。

人は病や人間関係などに悩み苦しんで生きていますが、著者のいうとおり、今の自分を愛することができたら、明日も今日のような日であればいいなと思えるのではないかと思います。

私の人生に、道しるべを立ててくれた一冊でした。

最後に、印象に残ったことばを引用させてもらいます。

P11、
人は大きな苦しみを持つと、孤独な気分に陥ります。
するといつのまにか人や自然とのつながりを忘れてしまったりするのです。

P140、
元々、私はそういうところがあるんです。
学生の頃も、子どもの頃も。
ボランティア精神とエリート意識が混ざってて、よく「いい子ぶりっ子」って人に言われてましたから。

P172、一日だけでやぶれかぶれになって、もうダメ!なんてもったいないよねぇ。

2012年11月19日月曜日

完全なる経営 一回目 (27/100)




27冊目は、完全なる経営
A・H・マズロー 著
金井壽宏 監訳 大川修二 訳
日本経済新聞出版社 2001年
です。

本書の原題は「マズローオンマネジメント(マズロー、経営を語る)」、であり、欲求5段階説で有名な心理学者であるマズローが、経営や産業についての手記・覚書をまとめた書です。

400ページを越える書籍ですが、あちこちに傍線をひきたくなる魅力的な書籍です。
魅力的すぎて、影響を受けすぎて、まぶしすぎる一冊で、うまくまとめることができませんでした。
実は、2011年2月に本書を購入したのですが、内容が魅力的すぎて、レビューにまとめるまでこんなに時間がかかりました。
というか、全てをレビューにまとめることはできなかったので、もっと消化できた段階で、再度レビューを書きたいと思います。
また、本書を読む前にマズローの他の書籍である「完全なる人間」「人間性の心理学」等を読んだ方がいいのかもしれません。

不完全で間違ったレビューになっているとしたら、すみません。

現段階で感じた内容を書かせていただきます。

マズローは、「いい人間」や「いい社会」が実現することを望んでいます。
「いい人間」とは、自己実現(欲求の5段階の最上位)した完全なるひと、精神的に健康なひと、のことです。
「いい社会」とは、精神的に健康なひとが育ちやすい成長の場、と定義されています。

「いい人間」は「いい社会」をつくり、「いい社会」は「いい人間」を育てます。
理想的な好循環ですね。

そして、マズローは企業をミクロな社会と考え、企業は「いい人間」と「いい社会」の中間にあると考えています。
ですから、本書の中では一企業の利益について述べるのではなく、「いい社会」と「いい会社」の関係を中心に述べています。
また社員についても、会社の一員というよりは社会の一員としての捉え方の方が強く、社員の精神的健康についても述べています。

マズローは、健全な人間は、仕事を通じて成長し、自己実現に向かうことができる、といいます。
また、その仕事の内容には条件があり、「誇ることのできない仕事」や「人間性を奪う仕事」等は除かれます。

ちなみに、自己実現とは、自分の存在価値を示していくことによって長期的に探し続けるものだそうです。
現在進行形で終わりがないもの(かもしれない)と書かれています。
マズローは、中学生・高校生で自己実現している人がいるとは考えていなかった、と監訳者の金井先生は書いています。

感想として、利益を出すのが「いい会社」の第一義ではなく、「いい人間」を育てるのが「いい会社」という考え方に共感しました。
社会では利益をあげている会社は評価が高いですが、それは経済的側面からの評価だと思います。
経済的評価ではなく、人間がよりよく生きるためという最終目的の観点からマズローは会社を評価しています。
企業価値を高めるという経済的評価だけを求めていては、人間という存在から乖離していき空中分解してしまいそうなむなしさを感じます。
もちろんマズローは「いい会社」はビジネスで成功すると述べています。

マズローのいう「いい会社」は自分自身の理想とする会社に近く、マズローの視点を身につけるため、繰り返し読みたいです。
人間活性化と「いい人間」は重なる部分も多いので、人間活性化のためにも「いい会社」が増えるような仕事をしていきたいとも思います。

ちなみに、序盤には自己実現に関する記述があります。幸福とはなにかという記述もあります。
自分の人生を考える上で、一つの指針を与えてくれ、経営に興味のない方でも、一読の価値はあります。

この本は、発売当初の数十年前は全然売れなかったそうです。
時代が早すぎたのでしょう。
マズローが残した種が、21世紀に入って花開いたのだと思います。

2012年11月3日土曜日

なぜ会社は変われないのか (26/100)




26冊目は、
なぜ会社は変われないのか
危機突破の企業風土改革
柴田昌治 著
日本経済新聞社
1998年


企業風土の変革をテーマに、会社が生まれ変わる姿が物語調に描かれています。
著者は経営コンサルタントです。
うまくいっていない会社が舞台なのですが、読みながら「こういうことあるよなぁ」と思ってしまう、“あるある本”です。


本書では、経営陣も管理職も一般社員もみんな持ち場でがんばっているのにうまくいかない会社が、生まれ変わっていきます。
会社が変わると言っても、ソフトとハードの二通りあります。
ハードは、制度や組織構造を指します。
ソフトは、風土、組織文化を指します。本書ではそのソフトの方をどうやって変えるか、が書かれています。
私は、この分類を知っただけでも、視界が開けた気がしました。
今まで、会社という目に見えないものに対して、ソフトもハードも混じった状態で考えていたのです。

組織のソフトの部分は生ものであり、だんだんと悪くなっていきます。
これはソフトそのものの問題と、ハードからの影響(成果主義の失敗等)とがあるでしょう。
何もしなければ、組織の風土や文化はやがて、個別最適になり、部門間の協力が減り、ことなかれ主義になっていきます。
人がいきいきと仕事をするということに対しては、ハードよりもソフトの方が影響が強いと思います。

組織が危機に陥った時、ハードの改善だけしてもソフトが悪いままでは、ハードの改善の効果も出ません。
また、ソフトが悪いのに、ハードを変えても効果はありません。
加えて、ソフトの改善には人が関わることが重要で、コミュニケーション技術が必要です。

レビューを書こうとして知ったのですが、本書は14年も前の書籍なのですね。
今も伝わってくるものがあるということは、ビジネスの場には当時から変わらないものがあるということでしょう。
この本からは、「会社をよくしよう」という熱い思いが伝わってきて、数年に1度は読んでいます。
「今いる組織を良くしたい」、「いきいきと働きたい」、という思いを思い起こさせてくれ、コンサルティングを志した時の気持ちを思い出すことができます。
私がやりたいコンサルティングは、ソフトの方だということが、本書を読んで明確になりました。
本書では、組織改革コンサルティングのノウハウがたくさん記載されており、著者の他の書籍も読んで勉強しようと思います。

人間の活性化という観点からも、会社や職場はとても重要です。
「エネルギーが出てくる」職場と、「いつ辞めようかと思ってしまう」職場では、人の活性化は全く異なります。

本書では、組織の活性化についても書かれています。
著者は「不安定な状態」が活性化した状態だといいます。
これは、「不安定な状態」だからこそ改善のエネルギーが生まれるから、だそうです。
安定している状態というのは前向きなエネルギーが低下している状態、とも述べています。

ということは、人間の活性化においても、「不安定な状態」が活性化している状態なのでしょうか。
確かに、困っているときには、なんとかしようというエネルギーが出てきます。
ただ、不安定なだけでは精神的な満足度・充実感は低いような気もします。
組織と人間では、活性化の意味合いが少し異なるのかもしれません。


もう一点、興味深かったのは、98ページの会社をよくするためのミーティングの場面で、メンバーが不満を吐き出しつくすと、気持ちに決着がついて、気持ちが前向きになってくるシーンです。
本書の中では「自然治癒力」という表現が使われていますが、気持ちがすっきりすると、おのずと前向きになるようです。
人間活性化を考える時も、プラスの反応を求めるよりも、マイナスの反応をのぞけば自然と活性化してくるものかもしれません。
というよりも、マイナスの反応がある内は、プラスの反応の効果もなくなるのかもしれません。
まずは、気持ちをすっきりさせること。それが、人間活性化の第一歩かもしれません。
また、人間活性化モデルを再考したいと思います。

最後に印象に残ったことばを紹介します。

P2.制度やシステム、戦略などハードに属するものは「変えよう」と思えば、トップダウンでも変えられるものです。しかし、会社に対する「思い」だとかチームワークを良くしようという「気持ち」などのソフトに属する部分は、「変えよう」と思うだけでは簡単には変わりません。

P3.唯一、ひとの気持ちが変わっていくのは、「変えよう」とするだけでなく、責任あるポジションにいる人が先頭に立って「一緒に変わろう」とするときなのです。

P31.あきらめるというのは、ある面で楽な部分があって「私は何もしないよ」と宣言しているようなものです。

P32.そうならないことを願っているが、もし君が指弾されるような事態になれば、私はそれを問題にする心の用意をしているということを伝えておきたい。

P42.結局は、人のやる気を引き出すことが改革のかなめだと経験から知らされていた。

P53.往々にしてトップダウン型の活動では、推進側のシナリオにそって決められたとおりにやることを一方的に社員に押しつけます。なまじ推進者はトップのお墨付きがあるから、やらせるのが自分達の仕事と思って、相手の気持ちにお構いなくガンガンやるわけです。

P54.会社が社員を変えるのではなく、社員が会社を変えるということ

P59.社員は誰も怠けようなんて考えていないし、朝から晩まで必死に働いています。みんな一生懸命がんばっているんです。にもかかわらず、経営状態は好転するどころか、むしろだんだん悪くなっているようにも見えます。

P66.「協調する」というのは、一面で変化を嫌う不活性的な状態に通じる。それが「負のエネルギー」つまり「安定化」というエネルギーをもっているのに対し、「協力する」というのは「正のエネルギー」つまり「不安定化」という要素を内含している。

P120.前向きの価値感を共有している仲間がいれば殻も破れるのかもしれないけど、一人だけ出る杭になると、やはり負のベクトルが働いている組織の中では爆死してしまうんです。

P133.最初に自分を開示してしまうと、うまく話そう、りっぱな意見を言おうといった“勝ち負け意識”も薄められる。

P138.あのにぎり飯が唯一の思い出です。親父というと、初めて会う息子に食べさせようと大事に腹の中に抱えてきてくれた、あのにぎり飯のぬくもりを今でも思い出すんです。

P213.失敗しやすい環境というのも大切なんですよ。つまり、失敗してもフォローが効いていて、あまり大きな損失にならないような環境ですね。

P240.衆知を集めて一人で決める

P284.対立あるところに雑談なし。

P327.部屋のドアには『入室後は肩書きなし』という札が掛けられている。この部屋の中だけでも、目線を同じにして徹底的に知恵を出し合おうというみんなの気持ちの表れである。

P333.攻めたり、押しつけたりすると気持ちが逃げる、気持ちが逃げると知恵も一緒に逃げていくんだと。ないと思っていた知恵は、じつは逃げていただけでちゃんとあった。

P335.それなのに川久保さんや仙石さんは、とにかく生産を支えろと踏んばっている。他が骨と皮になっても生産だけは食わせなきゃだめだって頑張る。それを見て、メーカーというのは何を削ぎ落としていっても最後まで守るべき砦は直接部門なんだと痛感しました。

2012年11月2日金曜日

職場はなぜ壊れるのか (25/100)



25冊目は、
職場はなぜ壊れるのか
産業医が見た人間関係の病理

荒井千暁 著
ちくま新書 2007
です。


仕事のトラブルのニュースは身近にも新聞・雑誌にも数多くあります。過労者、うつ病患者、退職者の続出。産業医である著者はそういったトラブルと「職場が崩壊すること」に関連を見出だしています。
職場が壊れ、働き続けることができない場所になっていることについて、その原因を考察した一冊です。

働くこと。
それは人間活性化に大きく影響します。
仕事をすることで、生活の安定、連帯感、自己成長感、自己効力感、達成感、他者の役に立つ実感、などが得られます。

職場が原因で、仕事が続けられないとなると、人間活性化からも重要な問題です。
そもそも、仕事が続けられないだけでなく、仕事で多大なダメージを受け、不活性になってしまうことも問題です。


職場という「場」には、いろいろなルールやパワー(権力)があります。
本書で触れられているものでは、
成果主義、能力主義
個人主義、フルコミッション
目標管理制度
自律的労働論、裁量労働制
派閥の対立
セクハラ、パワハラ
経営者の会社の私物化
などがあります。これらには、近年発生したものと、以前からあるものがあります。
そして、それらから社員に発生する、理不尽さ、重いノルマによる圧迫、人間関係の軋轢、孤立、不満…
そういったものが、冒頭にあげたトラブルへとつながるのです。

著者は特に、成果主義に片寄った人事制度に警鐘を鳴らし、人間が人間を評価することは困難だと述べています。

本書は壊れた職場の点描がいくつも出てきます。(ちょっと内容にまとまりがないようにも感じますが。)
人間活性化モデルを再考する上で、仕事や職場のプラス面・マイナス面のバリエーションを増やすことができました。

本書の最後の、「仕事はアート」という表現の部分は、非常に印象的でした。
もとは「医はアート」ということばで、「ヒポクラテスの誓い」などのことばも残っている、ギリシャの医聖ヒポクラテスのことばです。

ここでいうアートとは芸術ということではなく、サイエンスやスキルということばと対比させた個別のオリジナルのもの、という意味です。
デジタルのコンピュータの計算と違い、非常に複雑な現実での仕事は、同じものは二つとありません。

仕事は常にオンリーワンのものであり、それが輝くかどうかは、携わる個人個人にかかっています。
自分の携わった仕事が輝くかどうか、そこに仕事の楽しさがあり、仕事が輝く職場は、崩壊から縁遠いのではないかと思います。

職場やチームといった集団は、所属する個人に力を与えもするし、力を奪いもします。職場という集団の「使命」は利益をだすことというのが一般的だと思いますが、その使命のために、所属する個人に致命的な痛みを負わせていては、不幸な集団だと思います。

国という集団では、他国との戦争で個人が死ぬことが許容されますが、それもやはり不幸なことです。

個人よりも集団の優先順位が高くなり、集団の継続のために個人に痛みを負わせる、ということは往々にしてあります。「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」、というフランスの小説のことばを、ドラマ相棒の右京さんが苦々しく紹介したこともあります。
一粒の麦である個人にとって重要だと思うのは、その優先順位の逆転を、集団の総意で決めるのか、集団の中で権力をもつ個人が決めるのかだと思います。この二つには、大きな隔たりがあると思います。
そして、職場の崩壊の原因の多くは、集団の中で権力をもつ個人によって生じていると思います。
職場が所属する個人に力を与える場であることを切に願います。より小さな単位の、チームでもいいです。そんな職場やチームは、まさにアートと呼べると思います。

最後に印象に残ったことばを紹介します。

P56、不満のはけ口としてのセクシャルハラスメント

P106、成果を問うといいながら、実はそれ以外のチェックリストがたくさんある

P163、人というものは仕事が強いられている、いないにかかわらず過剰な長時間労働をしていれば、ただそれだけで崩れるようなのです。

P208、安全基地としての職場環境

P210、人間の能力とは不思議なもので、強力であればあるほど結果が出せるというものではない。コンディションが良いからといって勝てるわけでもないし、今日はダメだなと思っていても粘り強く投げてみたら勝っていた。

P216、仕事はスキルという呪縛から解き放たれ、仕事はアートなり、というかつてあった思想が呼び戻され、ふたたび深く浸透してゆくことを望んでやみません。

2012年10月25日木曜日

番外編:中島みゆきコンサート

和田監督が奇跡的に藤浪選手を獲得しているころ、ぼくは神戸で、中島みゆきコンサートに行ってきました。

ぼくにとって、中島みゆきさんは雲の上の人です。同じ空間にいれるだけで、本当に幸せです。

※以下は、曲順がわかるので、知りたくない方は読まないでくださいね。

一曲目は、「空と君のあいだに」。
生涯で最初に買ったCDの曲がいきなり聴けるなんて感動です。
そして、「あした」「最後の女神」と続きます。大好きな曲が3曲も続いて、この時点で先週までの試験の疲れもふきとんでしまいました。
歌声を聴いていると、感動で、つい涙ぐんでしまいます。

今日はコンサートツアー初日で、トークも初日ならではのものがたくさんありました。

その後、何曲かあって、「愛だけを残せ」です。
中島みゆきさんを尊敬というか心酔というか、あがめるような感覚があるので「愛だけを残せ」、と言われたら、うん、そうしようと思ってしまいます。ちょっと危険ですね。

休憩をはさんで、地上の星。紅白での黒部ダムの話が出て、みんな笑ってます。
そして、前回の2年前のツアーでも歌ったから、通常なら歌わないんだけど、と言って、「時代」。

一言も震災のことは口にしないのだけれど、震災があったから歌うのだということがちゃんとわかります。ステージセットもどこか、あの鉄骨だけ残った町役場に似ています。

そして、「世情」。
日本の各所で起こっている、反原発デモを思い起こしました。

そして、数曲とアンコールがあり、アンコールの最後は、「ヘッドライトテールライト」でした。

幸せすぎて、「時間よ止まれ」と、心から思います。夢のような時間というのはこういうことを指すのでしょう。

なんだか、名曲がいっぱいのフルコースでした。
今年で中島みゆきさんは還暦のはずで、「もしかして今回が最後のツアー?」と思ってしまうくらい、総決算のような内容でした。

ただ、たんに還暦の区切りで、過去の名曲をたくさん入れたのかもしれません。
本当に幸せな時間をすごして、ハッピーオーラというものがあるならば、今、体からどんどん出ていることでしょう。

中島みゆきさんが、これからも活躍を続けられることを願ってやみません。

次にコンサートに行くのはいつになるかわかりませんが、また行きたいと思います。

2012年10月22日月曜日

番外編:中小企業診断士二次試験

昨日は、中小企業診断士の二次試験を受けてきました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。
もう3度目の挑戦で、慣れたものです。友人がまさかの同室で、リラックスして受験できました。

今年は、勉強会をして、モチベーションを保って乗り切ることができました。勉強会に参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。

内容は、そこそこできたと思いますが、妻からは、「去年もそこそこできたと言ってた」と言われたので、結果はわかりません。

試験会場は東大阪だったのですが、運動がてら吹田から自転車で行ってきました。所要時間は1時間10分程でした。
帰りに、東大阪市と大阪市の境あたりで、地域のだんじりを見ました。昨日は秋のお祭りの日だったんですね。一台だけのだんじりでしたが、通り過ぎた後、沿道に車椅子をおされて見に来ていたご老人がいて、「昔からの行事なんだろうな」、「見たいと思う人がいる行事は続けて行ってほしいな」、と勝手な妄想で胸がアツくなりました。

疲れたけれど、疲れの残らない、いい一日でした。

2012年9月6日木曜日

論理的に書く方法 (その他)



論理的に書く方法
説得力ある文章表現が身につく!
小野田博一 著
PHP文庫  2008年


中小企業診断士の二次試験対策に読みました。 

得たもの 

本書を読むと、「主張と根拠が論理的に正しくつながっているか」を強く意識できるようになります。なぜなら、本書の中では、多くの例文を用いて、主張と根拠がつながっていない例が繰り返し示されるからです。 
普段なんとなくとしか論理を意識していないので、前半〜中盤までの「論理的な書き方」とは何であるかという解説は、日常生活の思考のレベルアップに有効でした。 

受験対策上のご注意 

本書の想定している読者は、「英語で学術論文を書く人」のように感じました。 
診断士受験用のとあるテキストで紹介されていたのですが、受験には余分な内容も多く、時間に余裕がある段階でお読みになることをオススメします。 
案外、論理的な文章の書き方の説明量は少ないので、タイトルとは違って、ハウツー本ではないでしょう。 

マイナスの感想ですが、本書では“論理的でない文章”としていくつか引用があるのですが、論理的な文章を学ぶためとはいえ、他者が書いた哲学書などの論理を優先していない文章を、論理的でないと一方的に批判するのは、読んでいていい気はしませんでした。 

その他、いくつか気になることもあったりするので、得るもののある本ではあるけれど、ストレスを感じる本でもありました。 

最後に印象に残ったことばを引用します。 

P35.「主張する」とは、「個人的な意見を事実として言うこと」でもありません。 

P40.日本人は、ほとんど条件反射のように婉曲的な表現を使います。 

P48.(自信があるのに自信なさげな文章を書くのは、反論を受けたくない気持ちからとる態度であり、)反論を聞く耳を持たないことの表明であって、フェアな態度ではありません。 

P54.「こんなことでよいのだろうか」は、「こんなことではよくない」と主張する文ではなく、「こんなことではよくない」と読み手を暗示にかけようとしている文です。 

P62.主張は他人を“強制”するものではない 

P115.(「熱っぽく語ることが説得力を生む」という考えは誤解。熱っぽく語っても、)もともと同じ考えの者の同意を得るだけで、異なる考えの者の同意は得られません。 

P119.日本では、意見への批判は人への批判と受け取られることがあるのです。 

P234.結論は広すぎず、狭すぎず。広すぎると、根拠が結論を支えきれない。狭いと短い文章しか書けなくなる。

2012年8月6日月曜日

9/15(土)【関西】中小企業診断士 二次試験勉強会

日時:2012年9月15日(土) 13時~17時
場所:大阪市立中央公会堂 第3会議室
   〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号
地図:http://osaka-chuokokaido.jp/
費用:会議室代3000円を参加人数で負担。
   (一人あたり負担上限は1000円とします。)
定員:6~7名(2名以上で開催します。)
内容:平成23年事例1(医療品メーカーの事例)


一次試験を受験された皆様、お疲れ様でした。
関西で、診断士の二次試験の勉強会を開催します。

今回は、平成23年の事例1(医療品メーカーの事例)を80分で解き、その後、各参加者の解答について、得点アップや、妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合います。

参加を希望される方は、mixi内のコミュニティに、イベントページがありますので、mixiにて参加希望の旨のコメント記入をお願いいたします。 
URL: 
http://mixi.jp/view_event.pl?&id=70894861&comm_id=55131
 
又は、mixiアカウントをお持ちでない方は、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。 
勉強会の内容の希望等がありましたら、合わせてご記入ください。 

勉強会の内容の希望等がありましたら、合わせてご記入ください。


二次試験は解答が発表されません。独学の場合、自分の解答の良し悪しを客観的に判断することは困難です。そのため、解答の得点アップや妥当性を高めるには、記述をどう変えればいいか判断するのは難しいです。

勉強会形式であれば、客観的に、各自の解答をみる良い機会となります。

各参加者の解答について、得点アップや妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合うことで、それぞれの参加者の解答レベルが向上すると考えています。

ただ、得点アップや妥当性向上の判断材料があった方がよいと思いますので、
「ふぞろいな合格答案」「TAC模範解答集」「大原問題解答集」「MMC解答例」の4種類の解答を準備しておきます。

過去問ダウンロード先(中小企業診断士協会)
http://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

解答用紙ダウンロード先(受験学校AAS様)
http://www.aas-clover.com/school/2sokuhou.html

その他の勉強会のメリット
・受験仲間ができる。
・試験情報の交換ができる。
・モチベーションアップ。
・自身の思考のクセが見つかる可能性あり。

この勉強会により、試験合格はもとより、将来のコンサルティングに活きるような読解力、分析力、論理力、記述力等が向上することを願っています。

※おことわり※

以下の行為は禁止します

・宗教、ネットワークビジネス、自己啓発、高額セミナー(アバター等)、キャッシュフローゲームへの勧誘目的の参加
・ナンパ・異性との出会い目的の参加
・参加者に迷惑をかける行為、誹謗中傷、暴言など
・法律並びに公序良俗に反している行為
・連絡なしのドタキャン(参加できなかった方に申し訳ないので今後の参加をお断りする場合があります)
・勉強会終了後のメッセージなどによる勧誘行為

以上、参加申し込みやお問合せをお待ちしております。

番外編:中小企業診断士 一次試験結果

受験されたみなさま、お疲れ様でした。

さっそく自己採点しました。
なんとか合格点は越えていました。

昨夜は経済と財務の解答速報だけで、財務が手応えに反して悪かったので、ドキドキしていたのですが、一安心することができました。

二次試験も高い壁ですが、三度目の正直で、合格目指します。

引き続き、勉強会などで、共に合格を目指すみなさまと、一緒にがんばれたらいいなと思います。
よろしくお願いします。

2012年6月2日土曜日

番外編:共生共走マラソン、高石ともやさん

先週日曜日、大阪の鶴見緑地で開催された共生共走マラソンに参加してきました。

この共生共走マラソンというのは、8時間の間、チームでたすきをリレーして走り続けるというものです。鶴見緑地の約1キロのコースをグルグルまわります。

この大会の特徴は、障害のある人が多く参加していることです。
すごいと思うところは、電動車いすもアリなところです。

参加者にとっての価値感がばらばらで、そのばらばらなことが認められているということが、すごいと思います。
あるチームは、100周(100Km)以上走ることを目標にしています。
視覚障害のあるランナーであれば、走ることを楽しみ、自己ベストを出すことに価値を感じているかもしれません。
しかし、電動車いすの参加者の場合、走ってはおらず、機械の動力のため自己ベストという概念もあてはまりません。
そんな参加者にとっての価値は、チームのみんなと参加すること、それ自体が価値だと感じているのではないかと思います。

そういった、他の陸上競技の記録会や大会とは異なる価値感もOKな大会でした。
あの大会の中においては、参加者がそれぞれ大会を楽しんでいました。
なんというか、一つの理想的な社会だと感じました。
「世の中に生きている人が、それぞれ人生を楽しんでいる」
悲しいかな、それは現実にはありませんが、あの時間、あの場所では、限られた時間と空間の中でですが、それが実現していたと思います。

そんな限られた時間と空間が増えていくといいなぁと思います。

そして、もう一つ、その大会のゲストランナーだった高石ともやさんとお話することができました。
私が高石ともやさんを知ったのは2年半ほど前のテレビ番組でした。
高石ともやさんの歌声、人生への姿勢を知り、すぐにファンになってしまいました。
大会で、私がちょうど走っているときにステージで「陽気にゆこう」を歌っておられるのが聞こえ、うれしかったです。
8時間の間、ずっと人前におられたのですが、終始にこやかで、歌って話しておられました。
大会後、話しかけると笑顔で受け答えしていただいて、「この大会はいい。この大会を選んだあななたちもいい。」とおっしゃっていました。
この2年半ずっとお会いしたいと思っていたので、とてもうれしかったです。

大学の駅伝同好会のOB・OGで参加したのですが、今後とも参加していきたい大会でした。

2012年5月20日日曜日

6/30(土)【関西】中小企業診断士二次試験勉強会

日時:2012年6月30日(土) 13時~17時 
場所:大阪市立中央公会堂 第3会議室 
   〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号 
地図:http://osaka-chuokokaido.jp/ 
費用:会議室代3000円を参加人数で負担。 
   (一人あたり負担上限は1000円とします。) 
定員:6~7名(2名以上で開催します。) 
内容:平成23年事例1(医療品メーカーの事例) 


関西で、診断士の二次試験の勉強会を開催します。 

今回は、平成23年の事例1(医療品メーカーの事例)を80分で解き、その後、各参加者の解答について、得点アップや、妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合います。 

参加を希望される方は、mixi内のコミュニティに、イベントページがありますので、mixiにて参加希望の旨のコメント記入をお願いいたします。 
URL: 
http://mixi.jp/view_event.pl?&id=69656181&comm_id=55131

又は、mixiアカウントをお持ちでない方は、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。 
勉強会の内容の希望等がありましたら、合わせてご記入ください。 

二次試験は解答が発表されません。独学の場合、自分の解答の良し悪しを客観的に判断することは困難です。そのため、解答の得点アップや妥当性を高めるには、記述をどう変えればいいか判断するのは難しいです。 

勉強会形式であれば、客観的に、各自の解答をみる良い機会となります。 

各参加者の解答について、得点アップや妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合うことで、それぞれの参加者の解答レベルが向上すると考えています。 

ただ、得点アップや妥当性向上の判断材料があった方がよいと思いますので、 
「MMC解答例」「TAC模範解答集」「大原問題解答集」の3種類の解答を準備しておきます。 

過去問ダウンロード先(中小企業診断士協会) 
http://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html 

解答用紙ダウンロード先(受験学校AAS様) 
http://www.aas-clover.com/school/2sokuhou.html 

その他の勉強会のメリット 
・受験仲間ができる。 
・試験情報の交換ができる。 
・モチベーションアップ。 
・自身の思考のクセが見つかる可能性あり。 

この勉強会により、試験合格はもとより、将来のコンサルティングに活きるような読解力、分析力、論理力、記述力等が向上することを願っています。 

【次回以降告知】 
9月15日(土) 13:00~17:00 大阪市中央公会堂 

※おことわり※ 

以下の行為は禁止します 

・宗教、ネットワークビジネス、自己啓発、高額セミナー(アバター等)、キャッシュフローゲームへの勧誘目的の参加 
・ナンパ・異性との出会い目的の参加 
・参加者に迷惑をかける行為、誹謗中傷、暴言など 
・法律並びに公序良俗に反している行為 
・連絡なしのドタキャン(参加できなかった方に申し訳ないので今後の参加をお断りする場合があります) 
・勉強会終了後のメッセージなどによる勧誘行為 

以上、参加申し込みやお問合せをお待ちしております。

2012年5月15日火曜日

「死にざま」こそ人生(24/100)



24冊目は、
「死にざま」こそ人生
柏木哲夫 著
朝日新書 2011年
です。


「死」についての本です。
著者の柏木先生は淀川キリスト教病院の元ホスピス医であり、2500人を超える方を看取ってこられました。10章に分かれていて、各章で、和解・悲嘆・理解的態度・ユーモア等のそれぞれのテーマに沿ったホスピスでの「死にざま」が紹介されています。

著者は、「人は生きてきたように死んでいく(※ただし事故死や災害死には当てはまらない)」と述べます。死と生とはつながっているのでしょう。死を考えることは、どう生きるかを考えることでもあります。著者が提案しているように、誕生日や結婚記念日に死について、生き方について考えておくことで、死を受け入れた上で安らかに死ねそうに思います。

「どのように死ぬか」と考えると北方謙三氏の三国志や水滸伝を思い出します。北方謙三氏は死にざまを描くことで、男の生き方を示しています。…少し、話がそれました。

本書中に、「痛みはその人を現実に閉じ込める」という記述がありました。強い痛みの症状がある人は、未来を見つめることも過去を振り返ることもできず、死について考え、死を受け入れることに支障があるそうです。これは人間活性化のテーマにも応用できると思います。悩みを心の痛みと考えると、痛みの範囲が広がります。悩んでいるときは、未来や過去に目が向かず、目の前の悩みにとらわれ、生活は苦しいものになります。悩みを解消することは、重要だと思います。

柏木先生は、私の出身大学で教授をされていました。ユーモアのくだりは講義を受けた当時から印象深く、聴いたことのある内容があって懐かしくありました。また、柏木先生の職場であった淀川キリスト教病院は、通勤時に電車の窓から見え、身近な存在でもありました。

本書末尾の対談中にも記載がありますが、柏木先生は事象へのネーミングがとてもお上手です。「引っ張り症候群」「矢先症候群」「庶民の死」などなど。柏木先生は、「概念をまとめることばをあみ出すのは、年配者の役割だと思っているのです。長いこと現象を見てきていることで概念が焦点化するのです。」とおっしゃっています。クリエイティブさやユーモアを保ち続けておられる柏木先生を尊敬します。

最後に印象に残った文章を引用します。

P26、死の受け入れにくさは、別れなければならない人の数と関係しているのではないか

P31、横の安心、縦の平安。平安は上から来るもの、神から来るものかもしれない。よき死を死すためにはやはり、魂の平安が必要であるように思う。

P44、自分との和解、周りとの和解、超越者との和解

P60、人が自分なりにがんばり、「もうがんばれない」「少し弱音を吐きたい」「つらさを分かってほしい」という心境にいるときに、安易に励ますのはよくないというのが重要なポイントである。

P75、「いま、何が一番したいですか?」との問いかけに、「もう一度お客さんの頭をあたりたい」と答えた理髪店のマスターがいた。

P92、死の概念、1.普遍性、2.不可避性、3.不可逆性、4.因果性

P108、死を否認する心は末期の患者さんにしばしばみられるもので、それは死へのひとつのプロセスとして認め、スタッフはその心に寄り添っていくことが大切であるといわれている。

P111、「庶民の死」というのは「あきらめの死」である。庶民とは、いままで「小さな死」という体験をうまく乗り越えてきた人たちである。行きたい学校に行けず、就きたい仕事に就けなかった人々である。そのため、本当に大変な「自分の死」を迎える時になっても、「喪失体験をうまく乗り越える」練習が積まれているので、比較的上手に亡くなることができるのである。

P133、ユーモアによって、自分自身や自分の人生を異なった視点から観察できる柔軟性や客観性が生まれる。

P149、痛みに影響すること、1.気分、2.不安、3.睡眠、4.孤独感、さびしさ

P159、動物は成長してからも近くにいて、甘え続けてくれる。ペットは永遠の幼児なのである。

P168、ホスピスケアの目的は、「その人が、その人らしい生をまっとうできるように援助すること」だと思う。

P169、死別後、つらい毎日を過ごしている家族の一番の助けになったのは、患者が安らかに死を迎えたということなのである。

P171、P174、悲しみを表現しておけば表現しておくほど、死別後の悲しみからの立ち直りが早い。家族が患者のベッドサイドで泣くことは、避ける方がいい。

P203、「事実」と「真実」とは違う。

2012年5月4日金曜日

働くひとのためのキャリア・デザイン(23/100)



23冊目は、
働くひとのためのキャリア・デザイン
金井壽宏 著
PHP新書
です。 

キャリアについて考えるきっかけをくれる一冊です。

本書の主張は、「キャリアの節目では自身の進路を自己で選択し、節目以外では流されて(ドリフトして)みよう」というものです。

著者によると、日本では進路を流されて決める人が多いとのことです。仕事は人生の大半の時間を占め、間接的にもプライベートに影響を与えます。自身のキャリアの将来の方向性や目標を持たず、キャリアに自己決定感を感じないということであれば、その人は少なくとも仕事においては、活性化しづらいのではないでしょうか。 

本書では特に、「キャリアの節目」について書かれており、〈最初の就職〉と〈人生の正午の中年〉にスポットをあてています。私は最近、「理想と現実」や「足し算と引き算」のバランスについて考えていたのですが、本書の「節目」という考え方は良い示唆を与えてくれました。本書では「節目では過去を振り返り、将来を見直してキャリアをデザインする」とあります。「将来を見る」とは「理想をみること」、「理想から現在を引き算すること」と考えることもできそうです。また、本書では「節目の間は現実に流されることをいとわず、偶然の出会いを楽しむ」とあります。これは「現実を生き、足し算の人間観で生きること」と捉えることができそうです。

節目のときには、将来の理想・大きな夢を見直し次の節目の間の夢・進むべき道を選択する。節目の間は「今・ここ」にあるものに感謝し、日々を楽しみながら成長する、というのがいいのかなと感じています。

著者は、毎朝、自身の将来について考えるのは不健康とも述べています。私はどちらかというと、自身の将来について、日々考えてしまう方です。自己啓発本や手帳術にも「日々目標を確認すべし」とあることが多いように思います。ですが、振り返ってみますと、日々考えたからといって、毎回、考えかたが新しくなるわけではないし、むしろ思考の焦点がボヤけてくる気さえします。それはまるで、文字をじっと見つめていると、「こんな字だったかな」と、わからなくなってくることに感覚は似ています。また、毎日、理想と現実を比較ばかりしていてはダメだということと、近い部分があると思います。本書は、「節目くらいはキャリアを考えよう」と主張していますが、私にとっては、「節目以外は日々考えなくてもいいんだ」と開放してくれた本でありました。

本書を読んで気づいたことは、「物事には振り返るべきタイミングがある」ということです。 振り返るべきタイミングは、人生の節目、10年、5年、1年、半年、1ヶ月、1週間、1日とさまざまです。「物事ごとに適切なタイミングで、振り返り、将来の方向を見直していくこと」 、それは、ビジネスやマネジメントの世界では一般的なことかもしれませんが、自身のこととなると、そんなことさえ見落としてしまっていました。 私の考える活性化のモデルにも、「環境を認識するタイミング」を考慮すべきだと思います。「振り返る頻度が多すぎては適切な効果が得られない」、ということは下品な例ですが、「トイレのタンクに水が少ししか貯まってないのに頻繁に水を流しても効果がない」ようなものだと思います。ものごとはある程度、期が熟す必要があるのでしょう。

私は今、節目の手前にいると感じています。次の節目までの間に、資格をとり、人と関わる経験を積もうと考えています。節目間の積み重ねにより、節目で選べる次のキャリアが変わってくるのでしょう。そして、今は節目ではないのだから、日々を楽しみたいとも思います。それが私自身の活性化につながるでしょう。

本書は学術的で、「キャリアとは何か」について研究成果を基に述べられています。しかし、「どうやってデザインするか」についてはちょっと内容が少ないです。 ただ、「いいキャリア」の例として、いくつか紹介されているため、そこから自分に応用するのがよいでしょう。また、友人や家族、メンターと思える人に話し相手になってもらうのもいいでしょう。中年以降は成人前期と異なり、育成という道が合うのでは、と紹介もしてくれています。(エリクソンの人間発達のライフサイクル論、漸成説) 「トランジションサイクルモデル」という節目と節目間のステージの移り変わりのモデルが紹介されており、これはキャリアだけじゃなく、資格勉強やスポーツ等に応用できると感じました。各ステージごとに特徴があり、それに応じた対応があるとのことです。対応できなければ悪循環になりますし、うまく対応して善循環への移行も可能です。

著者も本書の中で述べていますが、読書だけではキャリアについて限界があります。自身のこととして考え、行動することが重要です。 一人よりも話しながらの方がうまく考えられるという人も多いと思います。 本書を基にした、キャリアデザインのワークショップや読書会があれば、キャリアについてよりいいデザインができるだろうと思います。まだまだそんな機会は身近にないのが現実かなぁと思います。

以下、印象深かった文章を引用します。
P106、節目だけはデザインすることによって、節目をくぐる度にさらにビッグに一皮むけるような生き方を、めざしたいものだ。 (※引用者追記、節目も多すぎては、一皮むけてもビッグにならない。)
P115、過剰な計画や過剰な設計をめざして疲れてしまう。考えすぎて元気よく歩めなくなるようなら、本末転倒だ。 
P116、キャリアを選び取るときに、ひとがやっていることは、ある意味では、夢と現実との間のダイナミックな刷り合わせである。 
P150、キャリアを歩むうえでの発想や行動のレパートリーを豊かにするうえで、しばしばドリフトしたほうがいいことさえある。 
P157、箱庭療法で、登校拒否児が治って学校に行くようになったとして、学校のほうに問題があったらどうするのか、会社に不適応で相談にきたひとも同じで、会社のほうに、人事のほうに問題があったらどうするのか、そこを考えるひともいるぞ。
P179、求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の日々。絶えざる危険。生還の保障ない。成功の暁には名誉と賞賛を得る。 
P213、霧がかかっていてもやもやしているのはいやだ。しかし、霧が晴れると希望も霧散してしまうというディレンマがここにある。
P240、カウフマンの研究した高齢のひとたちは、歳をとること自体に意味を見出しているのではなく、高齢になっても自分自身であること、自分らしく生き抜くことに意味を見出しているのであった。 
P279、もし、あなたと街角で出会っても、これだけの人物なら雇いたいと思うぐらい、自分を絶えず磨いているかどうかが問われる。

2012年4月15日日曜日

いらっしゃいませ(その他)




いらっしゃいませ
夏石鈴子 著
角川文庫 2006年

短大を卒業して出版社に入社した新入社員の女の子・鈴木みのりが主人公。

この本の魅力は、主人公みのりの独り言だ。

先輩社員や、同期、母親との会話の中での、口には出さないみのりの独り言。自己中心的で周囲に嫌な想いをさせる人に対する心の中の独り言。素敵な先輩に対する心の中の独り言。

みのりは、いいと思うこと、おかしいと思うことが、一貫していると思う。世の中で一般的に行われていること、よく見かけることでも、そういうものだと流さずに、ビシッと心の中で独り言をつぶやく。

採用試験、新入社員研修、入社してからの業務、同じ職場の人とのあつれき。いろんなエピソードがあるけれど、それほど大きなエピソードはない。だけど、エピソード毎にみのりの独り言を聞くたびに、一歩ずつみのりに近づいてひかれていく。そして、みのり自身も、入社して一年間でまた成長していく。

たぶん、私自身は、みのりが指摘するようなことに違和感を感じながらも、無意識レベルでとまってしまっていると思う。ちゃんと言葉にできていないので、モヤモヤした気持ちを募らせていると思う。だから、本書を読む中で、みのりの独り言で、自分の中のモヤモヤが言語化されていくのが楽しい。

繰り返しになるが、本書の中で大きな事件はない。だけど、みのりの一年間は、とても素敵な一年間だ。著者による、あとがき的な文章を読むと、とても大切な思い出を元に作られていることがわかる。みのりに寄り添って一緒に一年間を過ごしたような感覚。すがすがしさを得られる一冊だった。

最後に、印象に残ったことばを引用します。
P.43 君たちは、この会社に入ったからといって決して勘違いしないように。君たちは全然たいした人間ではないんです。
P.114 ふーん、バカはバカなりにいろいろなことをするものだ、とみのりは思った。
P.193 野菜だと、白菜の魅力は、いっぺんに伝わらない。そんな白菜のような女の子って確かにいるのだ。
P.200 卒業したって、入社したって、引越したって、ほんの少し日常が変わるだけで、あとはまた新しく日常が続いていくだけなのだ。
P.202 みのりは、別に結婚しなくても、結婚できなくてもいい、ただ恋愛して生きていきたかった。

2012年4月14日土曜日

「辞めない理由」と「Grazia5月号」(その他)






先日、「辞めない理由」 碧野圭 著 光文社文庫 を読みました。既婚・子持ち女性の、雑誌編集者としての仕事を描いた小説です。仕事について真面目ではあるけれど、社内政治や根回しに疎く、同じ職場の社員から好かれていなかった主人公・七瀬和美が、苦境におちいり、そこから復活するというストーリーです。

仕事の人間関係は、私もうまくできる方ではないので、うんうんとうなづきながら、主人公に感情移入してしまい、後半の復活劇には、少し強引で強運な展開にも呆れるよりも「よかったね」という気持ちの方が勝りました。仕事の人間関係のストレスを和らげてくれる本です。

ちなみに、主人公はワーキングマザーの雑誌の創刊により復活します。

そして、最近、電車の中吊り広告で「Grazia」(講談社)という女性雑誌が、ワーキングマザー向けに新装刊となったことを知りました。私は、読みたい衝動に駆られました。「多様なワークスタイルのこの時代、ワーキングマザーについて知っておくことも必要」という理由をつけて、購入してしまいました。

ただ、読んでみてわかったのは、本雑誌は、「働きたいから働く」という女性向けのようです。そして、金銭的な余裕がある人が対象のようです。靴も服もバッグも数万円で、それぞれがパートタイムで働く人の一か月分弱の金額をしています。

雑誌には、読者に夢を与えるという役割があることは確かです。ただ、金銭的に余裕があって「働きたいから働く」人を対象にするなら、通常の女性誌と大差なくなってしまうのではないかと思います。私が庶民目線すぎるのかもしれませんが、金銭的に余裕がなく、「家計の足しにするために働く」という人に対して、がんばれば手が届く範囲の夢を提供することも大切ではないかな、と思います。ファッションも、一ヶ月の手取り以内でのコーディネートの提案や、短時間で作れておいしい料理、短時間でも効果の高い子どもとのコミュニケーション法などがあればいいのではないかと思います。

本雑誌はターゲットが違うと言われればそれまでですが、家計のため、子どものため、家事も仕事もがんばっているワーキングマザーも応援したいなぁと思います。

グロービスMBA組織と人材マネジメント(22/100)



22冊目は、
「グロービスMBA組織と人材マネジメント」
ダイヤモンド社
2007年 第1版
です。

本書は、「組織と人材のマネジメント」といういわば“企業の仕組み”について、中心に書かれており、“個人の取り組み”である「組織行動学」についてはあまり、触れられてはいません。

本書では大きく分けて、3つのことについて書かれています。それは、
1.組織構造
2.組織文化
3.人事システム
の3つです。

私の解釈ですが、組織構造は「入れ物」です。そこに「人」が入って仕事をします。組織文化は、入れ物の中の人に関するルールです。人事システムは、入れ物の中の人を動かすためのシステムです。労働者にとって組織や人事は身近でなんとなくわかっている「暗黙知」だと思いますが、本書はそれを明文化してくれています。

本書において目新しかったことは、「社員というのは人間である」ということを強調していたことです。組織についての教科書の私のイメージは、なんだか無機質なものでしたが、組織は人間が集まったものであり、経済合理性だけでなく、感情も行動を左右するといったことが要所要所に記載されていました。
例えば、187ページでは、
「・・・こうした専門業務に長けたマネジャーは、部下を仕事のための道具、あるいは機能としか見なさないおそれがある。」
と、ちゃんと読者に注意しています。
言われてみればそうですが、会社の中では、それも当たり前という論理がまかりとおっているような気がします。また、消費社会でも同じで、例えばコンビニで買い物をするとき、店員と人間らしい会話はありません。店員側も自身を販売機能を備えた道具のように機械的な行動に徹しようとしている気もします。

本書では事例も多く紹介されており、理想的な会社がいくつかあります。
ただ、実際の世の中では、99.7%(419万社)が中小企業であり、かつ87.1%(365万社)が20人以下(卸・小売・飲食・サービスでは5人以下)の小規模企業です。
従業員数でみても、62.9%(2450万人)が中小企業で働いています。組織構造や人事システムの整備されていない組織環境で働いている人は大勢います。また、本書で書かれているマネジャーが中小企業では経営者を兼ねていることも多く、マネジャーとしてすべきことができていない会社も多々あることでしょう。私は、将来、人事労務コンサルティングをやりたいと思っていますが、やりがいがありそうです。

本書の読書会のワークで、過去に属していた会社組織について改善案を考えるというものがありました。振り返ってみると、組織と人材マネジメントについて問題点はたくさんありました。こうして距離をおいて、数年の仕事経験を積み、また企業経営や会社組織の多少の知識を身につけた今では、新しい改善案なども見えてきました。一社員が変えることができるもの、変えることができないもの、その見分けは当時の私には全くできていませんでした。そして、一人で突っ走って倒れてしまった、という感じです。そして、何もできなかったという思いが、今の私を人事労務コンサルタントへ向かわせていると感じています。

最後に、印象深かったことばを引用します。
P.ⅱ 人は経営資源の一つだが、同時に他の資源を有効活用できる資源でもある。人という資源がない限り、他の資源は付加価値を生み出さない。
P.28 人が競争優位の源泉であることを考えると、昨今の組織と人材のマネジメントの最終的な目的は、人の成長をサポートすることともいえよう。
P.46 人の心を動かすのは人の心である。
P.194 スリーエム「普通の人が並外れた成果」を出せるようにすることが同社の組織と人材のマネジメントの目標。
P.202 中村屋、相馬愛蔵「己の生業を通して文化・国家に貢献する」
P.219 リクルート「会社と個人はWin-Winの関係を目指すビジネスパートナー」

2012年4月8日日曜日

番外編:お花見

今日は妻と万博公園に桜をみにいってきました。
先日、足し算の人間観という日記を書きましたが、今日のお花見という出来事が、また自分の人生に足されました。
特に変哲もない普通のお花見でしたが、ない状態とある状態では比較になりません。
途中、お弁当を食べながら、こういう時間を持ててよかったなぁとしみじみ感じました。
試験に合格するとか、家を買うなどの将来の大きなライフイベントだけを見ていると、お花見などささいなこととして流してしまいそうですが、あらためて「今・ここ」にあるお花見の時間を正面から見つめた時、すごくすばらしい時間を過ごしていると感じました。

2012年4月7日土曜日

5/20(日)【関西】【第2回】中小企業診断士二次勉強会

日時:2012年5月20日(日) 13時~17時
場所:大阪市立城北市民学習センター 第4会議室
   〒535-0031 大阪市旭区高殿6丁目14番6号
地図:http://osakademanabu.com/shirokita/
費用:会議室代3360円を参加人数で負担。
   (一人あたり負担上限は1000円とします。)
定員:6~7名(2名以上で開催します。)
内容:平成20年事例2(温泉旅館の事例)


関西で、診断士の二次試験の勉強会を開催します。

今回は、平成20年の事例2(温泉旅館の事例)を80分で解き、その後、各参加者の解答について、得点アップや、妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合います。

参加を希望される方は、mixi内のコミュニティに、イベントページがありますので、mixiにて参加希望の旨のコメント記入をお願いいたします。
URL:
 http://mixi.jp/view_event.pl?id=68899920&comment_count=0&comm_id=55131

又は、mixiアカウントをお持ちでない方は、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。
勉強会の内容の希望等がありましたら、合わせてご記入ください。


二次試験は解答が発表されません。独学の場合、自分の解答の良し悪しを客観的に判断することは困難です。そのため、解答の得点アップや妥当性を高めるには、記述をどう変えればいいか判断するのは難しいです。

勉強会形式であれば、客観的に、各自の解答をみる良い機会となります。

各参加者の解答について、得点アップや妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合うことで、それぞれの参加者の解答レベルが向上すると考えています。

ただ、得点アップや妥当性向上の判断材料があった方がよいと思いますので、
「ふぞろいな答案分析」「TAC過去問題集」「同友会過去問題集」「事例攻略のセオリー」の4種類の解答を準備しておきます。

過去問ダウンロード先(中小企業診断士協会)
http://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

解答用紙ダウンロード先(受験学校AAS様)
http://www.aas-clover.com/school/2sokuhou.html

その他の勉強会のメリット
・受験仲間ができる。
・試験情報の交換ができる。
・モチベーションアップ。
・自身の思考のクセが見つかる可能性あり。

この勉強会により、試験合格はもとより、将来のコンサルティングに活きるような読解力、分析力、論理力、記述力等が向上することを願っています。

【次回以降告知】
【第3回】6月30日(土) 13:00~17:00 大阪市中央公会堂
【第4回】9月15日(土) 13:00~17:00 大阪市中央公会堂

※おことわり※

以下の行為は禁止します

・宗教、ネットワークビジネス、自己啓発、高額セミナー(アバター等)、キャッシュフローゲームへの勧誘目的の参加
・ナンパ・異性との出会い目的の参加
・参加者に迷惑をかける行為、誹謗中傷、暴言など
・法律並びに公序良俗に反している行為
・連絡なしのドタキャン(参加できなかった方に申し訳ないので今後の参加をお断りする場合があります)
・勉強会終了後のメッセージなどによる勧誘行為

以上、参加申し込みやお問合せをお待ちしております。

2012年3月31日土曜日

番外編:足し算の人間観

今、読んでいる最中の本、柴田昌治著『会社を変える人の「味方のつくり方」』という本の中で、「足し算の人間観」という言葉がありました。この「足し算の人間観」という考え方は、今の私にとって、とても衝撃的でした。

足し算の人間観とは、今の現実から出発して、良い点をどんどん増やしていこうという考え方です。

この考え方の反対は、「引き算の人間観」というものです。これは、まず「理想」があって、「今の現実」と比べて、足りないものを補っていこうとするものです。人間観を経営と置き換えたら、目標と現実の差を埋めようとする経営スタイルは、ビジネスの世界では、けっこう一般的な考え方ではないかと思います。

しかし、これは、「今の現実」を不足しているもの、欠けているものと見なすことになります。もちろん、欠乏感はモチベーションの源泉になることもあります。ただし、例えば理想の上司と現実の上司を比べたらどうでしょうか。いろいろと不足している現実の上司に対して、不満が募り、コミュニケーションに支障をきたし、関係は破綻してしまうのではないでしょうか。かくいう私もそのクチで、いろいろと痛い目、苦しい目にあっている方だと思います。

もう一つ、私にとって重要だったことがあります。
私は、「明日も今日のような日であればいいな」と思うようになりたいと考えていますし、そう思う人が増えればいいなと考えています。これは、私の信条という表現に近いものだと思います。
しかし、これを引き算で考え、理想の今日と実際の今日を比べると、理想通りに過ごせる一日というのは、ほとんどありません。目標の勉強時間に達しなかった、掃除をしなかった、TODOリストにないことをしてしまってやるべきことができなかった等、なかなかうまく行きません。「明日も今日のような日であればいいな」と願うにも関らず、実際にそう感じることがほとんどできないのです。私はここに、引き算の致命的な点を知ってしまったのです。

では、具体的に足し算の人間観の生活とはどのようなものなのでしょうか。
私もここ、二・三日考えていますが、完成してはいません。
ただ、私の仕事である社内の管理業務でいえば、「社員の仕事を支援し、ありがとうと言われる」ということかなと思います。また、将来希望する人事労務コンサルティングの仕事でいえば、「職場や労働環境をよくして、毎日を楽しく過ごす従業員が増える」ことだと思います。そういった人が、日ごとに増えれば、こんなに楽しい足し算はないと思います。
また、プライベートでは、「妻と心のつながりが強くなること」、「親に喜んでもらうこと」、「友だちと楽しい時間を過ごすこと」、「同志が増えること」、「人の役に立つこと」などが、増えるとうれしいことだと思います。また、その他に増えてうれしいものとして、「寿命」「読書量」などもあるかと思います。夜、その日を振り返って、上記のことがあって、人生における累計が増加していたら、今日という日に満足して、明日も今日のような日であればいいな、と思うことができると思うのです。

まだまだ、自分の中で完成された考え方でないので、「理想」は持たない方がいいのか、とか、日々に満足したら大きな目標を追うことを辞めてしまうのではないか、とか整理できていないこともあります。ただ、足し算の人間観は、とても大切なことだと捉えています。

余談ですが、「明日も今日のような日であればいいな」という願いについて書いておきます。
人生は、基本的に同じような一日の繰り返しの積み重ねです。そんな人生を満足いくものにするには、各一日を良いものにすることが重要です。その一日が良いものとなったとき、「明日も今日のような日であればいいな」、と感じると思うのです。
ちなみに、私のアカウント名、PlayingCanonというものも、同様の考え方で名づけています。Canonとはいわずと知れたクラシックの名曲ですが、中学の音楽の授業で、「カノンとは繰り返しを意味する」と習いました。つまり、Canonという曲は繰り返しなのです。それなのに飽きることなく、とても美しい。人生も、この曲のように繰り返しだけれども、美しさを感じるものでありたい、という願いでつけた名前です。

今後も、足し算の人間観について、さらに考えていきたいと思います。

2012年3月3日土曜日

グロービスMBAクリティカル・シンキング(21/100)




21冊目は、「グロービスMBAクリティカル・シンキング」、「グロービスMBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編」です。

まず、「MBAクリティカル・シンキング」は、思考法の教科書です。「効率的に、かつより深く、より広く考える」ために、どうやって考えればいいかが書かれています。この思考法を身につけると、考えごとをするときに、答えを見つけやすくなります。簡単にいえば、手当たり次第に考えるのではなく、整理してスマートに考えるイメージです。

キーワードとして、論理展開、因果関係、MECE、ロジックツリー、フレームワーク、などが説明されています。練習問題もパート毎にあり、理解度を確認することができます。私自身、論理展開や因果関係に弱いことを知ることができました。

人間活性化の観点から本書を考えると、考え方がスムーズになると、仕事や対人関係にも良い効果があると思われます。加えて、良い思考は、行動の選択肢を増やします。行動の選択肢が増えると、自己決定感等の活性化につながる認識をしやすくなります。
また、クリティカルシンキングは、人間活性化モデルを考える上で、項目を整理するのに有効でした。他にも、私は中小企業診断士の勉強をしていますが、その試験にも有効だと感じましたし、日常のビジネスの場にも良い効果がありそうです。

本書の発展編なのが、「MBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編」というビジネスコミュニケーションの教科書です。

クリティカルコミュニケーションには、成果を出すコミュニケーションの方法が書かれています。
テーマは伝達・説得・交渉・コーチング・会議の五つから成ります。
人間活性化の観点から本書を見ると、本書で書かれていることを身につけると目標に近づけるため、目標に近づいているという認識で、活性化することができます。

目標とコミュニケーションの関係を考えると、「コミュニケーションは目標に近づくための手段」だと思います。いくら目標が立派なものでも、そこに到達するための手段であるコミュニケーションで成果を出すことができなければ、目標に近づくことはできません。しかし、私を含めて、コミュニケーションの不調により、目標に近づけていない人は多いと思います。
本書の事例にもありますが、私も、質問をしているだけなのに、相手は批判ととらえているような気がすることがあります。今後は、質問の最初に「批判をするのではないですが」と言おうと思います。

クリティカルコミュニケーションは便利な道具ですが、ただし、刃物のように取り扱いに注意が必要な道具だと感じました。
医師が刃物をもてば、メスになり人を助けます。
悪人が刃物をもてば、凶器になり人を傷つけます。
利己的に交渉や会議を進めた場合、相手に不満を与え長期的にはうまくいかないと思います。

クリティカルシンキングをベースにするなら、その上乗せにはいろいろなものがあてはまり、「クリティカル夫婦生活」、「クリティカル通勤」、「クリティカル学習法」、「クリティカルショッピング」、「クリティカル探し物」など、いろいろと楽しめそうです。

2012年3月1日木曜日

【関西】【第1回】中小企業診断士二次試験勉強会

日時:2012年4月7日(土) 13時頃~17時頃
場所:大阪市立城北市民学習センター 第2会議室
   〒535-0031 大阪市旭区高殿6丁目14番6号
地図:http://osakademanabu.com/shirokita/
費用:会議室代3360円を参加人数で負担。
   (一人あたり負担上限は1000円とします。)
定員:5名程(2名以上で開催します。)
内容:平成20年事例3(金型製作業の事例)

はじめてイベントを開催させていただきます。
関西で、中小企業診断士の二次試験の勉強会を開催したいと考えています。

今回は、平成20年の事例3(金型製作業の事例)を80分で解き、その後、各参加者の解答について、得点アップや、妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合います。


参加を希望される方は、mixi内のコミュニティに、イベントページがありますので、mixiにて参加希望の旨のコメント記入をお願いいたします。
URL:
http://mixi.jp/view_event.pl?id=68186693&comment_count=2&comm_id=55131

又は、mixiアカウントをお持ちでない方は、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。


勉強会の内容や開催場所、日時変更の希望等がありましたら、合わせてご記入ください。


二次試験は解答が発表されません。独学の場合、自分の解答の良し悪しを客観的に判断することは困難です。そのため、解答の得点アップや妥当性を高めるには、記述をどう変えればいいか判断するのは難しいです。

勉強会形式であれば、客観的に、各自の解答をみる良い機会となります。

各参加者の解答について、得点アップや妥当性を高めるにはどう書けばいいかを話し合うことで、それぞれの参加者の解答レベルが向上すると考えています。

ただ、得点アップや妥当性向上の判断材料があった方がよいと思いますので、
「ふぞろいな答案分析」「TAC過去問題集」「同友会過去問題集」「事例攻略のセオリー」の4種類の解答を準備しておきます。

参加者の評判が良ければ、第2回以降も月1回から2回のペースで、開催したいと思います。

過去問ダウンロード先(中小企業診断士協会)
http://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

その他の勉強会のメリット
・受験仲間ができる。
・試験情報の交換ができる。
・モチベーションアップ。
・自身の思考のクセが見つかる可能性あり。

この勉強会により、試験合格はもとより、将来のコンサルティングに活きるような読解力、分析力、論理力、記述力等が向上することを願っています。

【次回以降告知】
【第2回】5月20日(日) 13:00~17:00 城北市民学習センター
【第3回】6月30日(土) 13:00~17:00 大阪市中央公会堂


※おことわり※

以下の行為は禁止します

・宗教、ネットワークビジネス、自己啓発、高額セミナー(アバター等)、キャッシュフローゲームへの勧誘目的の参加
・ナンパ・異性との出会い目的の参加
・参加者に迷惑をかける行為、誹謗中傷、暴言など
・法律並びに公序良俗に反している行為
・連絡なしのドタキャン(参加できなかった方に申し訳ないので今後の参加をお断りする場合があります)
・勉強会終了後のメッセージなどによる勧誘行為

以上、参加申し込みやお問合せをお待ちしております。

2012年2月28日火曜日

人間活性化モデル Ver.1.1

昨年、人間活性化モデルVer.1.0を作りました。
あれから、早1年が経ち、読んだ本の内容をふまえて、Ver.1.1を作成しました。

モデルを作ることで、活性化の構造を明らかにすれば、活性化に有効な行動をとることができます。人生において、活性化している時間を増やしたいと思います。

では、以下、活性化モデルVer.1.1です。

■活性化の定義
活性化の定義は、
・意欲、活力、気力、元気、やる気がある
・いきいきとしている
といった状態であること、とする。

■活性化のモデル
「環境」を「認識」することで「反応」がおきる。
「活性化認識」をすることで「活性化反応」を示す。
「不活性化認識」をすれば、不活性状態となる。

反応の発生は、
1.「環境」が変化する
2.「環境」はそのままで、「認識」が変化する
または、
3.「環境」を同じように再度「認識」する
ことで、生じる。

「環境」
・自身の肉体
・家族
・友人
・職場
・地域・社会
(インターネットでの繋がりを含む)

「活性化認識」
(下記の認識があったとき活性化反応がある。)
・行動や存在に意味がある
・成長している
・感謝
・他者とのつながり
・影響を与えることができる
・役に立っている、必要とされている
・与える喜び
・期待されている
・自己決定できる権限がある
・自由度が高い
・課題が克服可能である、成功が見込める
・主人公である・参加している・充実している
・希望、可能性がある
・目標に近づいている
・楽しい

「不活性化認識」
(下記の認識があったとき不活性状態となる)
・搾取されている
・利用されている(道具扱いされている)
・意味がない
・失敗しそう
・あきらめ、解決できない
・居心地の悪さ
・憎しみ、不毛さ、矛盾している
・時間とお金を交換する感覚
・同じことの繰り返している
・期待されていない、期待が高すぎる
・やりたくない


■活性化を促進するための方法として考えられるもの
1.日記を書く、コーチをもつ。
 =環境を認識する機会を増やす。
 =(コーチ)コーチングにより活性化認識に目を向けやすくなる。

2.目標・目的を明確にする。
 =目標が明確になることで、認識の感度がよくなり、目標に近づいている感覚を得やすい。

3.複数の目標・目的をもつ。
 =一つの目標だけでは、成長が伸び悩む時期もあるため、複数の目標・目的をもつことにより、常にいずれかの目標・目的に近づくことができる。

4.ロールモデルをもつ。
 =目標への道筋が明確になり、目標に近づきやすくなる。

5.同志・仲間をもつ。
 =目標達成の支援となり、目標に近づいている感覚を得やすい。

6.ライバルをもつ。
 =対抗心より行動量が増え、目標に近づきやすくなる。

(4~6は反応を大きくする触媒のイメージ)

7.権限移譲
 =組織内での自己決定感が増す。

8.生や死を意識する。心と心が触れ合う。マラソン等の肉体の限界に挑戦する。スピリチュアルな体験をする。
=感謝を認識しやすくなる。(しかし、強すぎるショックはエネルギーをなくしてしまう)

9.目の前の悩み・憎しみに適切に対処する。(無視するとか、問題を問題でなくすという対処法を含む)
=原因を除去し、不活性化認識の回数を減らす。

10.環境に対する理解を深める。
=仕組みや歴史を知ることで対処の選択肢が増え、諦め感が減り、自己効力感が高まる。

11.心のエネルギーを高める。
 =エネルギーが高い方が、同じ環境であっても活性化認識しやすい。
 (具体的方法)
 ・コミュニケーション力を高め、人間関係をよくする。
  ※いいコミュニケーションはエネルギーを高め、よくないコミュニケーションはトラブルを増やし、エネルギーを減らす。
 ・睡眠・運動・食事・治療等により、健康度を高める。
 ・好きなキャラへのなりきり、コスプレをする。また、快活なフリをする。
 ・好きな音楽を聴く。好きな歌を唄う。
 ・祈る。
 ・欲求を抑圧しなくていい環境を作る。
  ※欲求の抑圧はエネルギーを減らす。
 ・満足のいく生活をおくる。自立する。
  ※自信により心が強くなり、傷ついてエネルギーが低下することが減る。


■活性状態が持続しない理由として考えられるもの
活性化反応は短期間で消える。
人間は学習するので、同じ環境に対する活性化反応はマンネリ化により小さくなっていく。


■今後の課題
・活性化反応の持続期間はどのくらいか。
・活性化反応の個人差はどのくらいか。
・上記の活性化反応の促進方法の効果はどれくらいか。
・現在の活性レベルを測るチェックリストの作成
 →評価の高低により、活性化認識・不活性化認識の要因となっていることがらを明らかにし、伸ばす要因・改善する要因を判断する。

以上です。
また、本を10冊読んだ後に、活性化モデルについて、考えたいと思います。
活性化モデルについて、いいアイディアがある方は、コメントをいただくか、playingcanon■yahoo.co.jp(■には@を入れてください。)まで、メールいただければと思います。