2013年12月8日日曜日

番外編:プロとアマ

世の中は、プロの世界とアマの世界がある。
プロの世界は華やかで、憧れの対象だ。
アマの世界は、自己満足を追求でき、楽しめる。

スポーツの世界では、プロとアマの間には壁がある。
野球であれば、ドラフト会議やトライアウト審査という能力の壁があり、
それらの壁によってプロとアマが分けられている。

しかし、仕事の世界ではプロとアマの境界線は明確でない。
職業にしているのだから、みな「プロ」と表現できるのかもしれないが、
同じ職業に就いている人の中でも、スポーツのプロとアマのように能力の差は大きい。

その仕事に就いているから、
自分はプロだと思わないようにしよう。
能力は低いのだ。

野球の選手だとして、
今、プロの試合のマウンドにピッチャーとしてあがった時に、
ワンアウトもとれないと思う。
いくら、野球のルールを知っているからといって、
だからアウトをとれるわけではないのだ。

野球は楽しい。
だからといって、プロの世界でアウトをとれないのは悔しい。
能力を高めなければ。

2013年6月16日日曜日

番外編(中島みゆき 愛だけを残せ)

中島みゆきの曲の中に
「愛だけを残せ」
という曲があります。

サビに、

・・・
愛だけを残せ
こわれない愛を
・・・
名さえも残さず
愛だけ残せ
・・・

という部分があります。
この歌詞を聞くと、
心に刺さるような感覚を
おぼえます。

愛を残すこと、というのは
誰にでも条件としてはできることであり、
また、人としてすべきことは
愛を残すことだけ
かもしれないと思います。

歴史に名を刻むこと、
家族に資産を残すこと、
それらも偉大なことだと思いますが、
何よりもまず、
愛を残すこと、
それが重要ではないかと思います。
そして、愛を残すことはとても大変なことであり、
限りある人生の中では、
愛を残すことを最終目的にしてもいいのではないかと思います。

愛はかたちのないものであり、
また、
人の心というかたちのないものに宿るものだと思います。

愛というのは、
人にエネルギーを与えます。
自分の心の中には親や妻から受けた愛がある、
そう思う時、元気が出てきます。
心が温かくなります。
愛を残すこと、それは人として
最上ではないかと思います。

ただ、相手の心の中に愛を残すこと、
それはとても大変なことだと思います。
一朝一夕にできることではありません。

まず、愛をもつこと。
自己中心的な思考になってしまうと、
愛はどこかへ行ってしまいます。
私はすぐ、自己中心的な思考になってしまいます。
自身が楽しい思いをしようとすること、
しんどい思いから解放されようとすること、
など、気づけば自己中心的になっています。
自己中心的にならないこと、
このハードルはとても高いものです。

また、どうやって、相手の心の中に愛を残すか。
愛も心も形のないものです。
何かしらの形のあるものに愛を込めて相手に伝え、
相手が形のあるものだけでなく、そこに込められた愛までも
受けとらなくてはなりません。
ただ、愛は込めるものではなく、
愛があれば“勝手に愛はこもるもの”かもしれないな、と思います。

例えば、妻が夫に渡す弁当。
弁当は弁当であり、愛のある弁当も、愛のない弁当も、同じ弁当です。
しかし、両者の弁当には違いがあり、
夫が愛を感じ取ることができるのであれば、
愛のある弁当は食べてしまって消化されなくなっても、
そこには愛が残っているのではないかと思われます。

そういう点では、妻に愛がなければ夫に愛を伝えることはできないし(当然ですが)、
夫に愛がなければ妻からの愛を受け取ることはできない、
のかなと思います。

愛を込めることができるのは、弁当だけでなく、
会話や、手紙などの言葉、
笑顔などの表情やしぐさ、
家事や早く家に帰ってくる、などの行動、
プレゼント等のもの
など、いろいろなものを媒介とすることができます。

また愛を伝える対象は、
家族や妻だけでなく、
友人や広く社会の人々だって可能だと思います。(愛を持てればですが。)

人と人の間に愛がある時、
二人の間にあるもの、言葉、行動など、
すべては愛を伝える媒介となります。
そうして伝わった愛が、
心に残っていくのでしょう。

愛だけでは寝言で終わってしまうと思いますが、
愛がなければ人としてさみしいとも思います。

まずは、愛をもつこと、
そして、愛を感じ取ることが
重要かな、と思います。

人間として成長すれば、
世の中の人に対して愛を抱くことができ、
それらの人に愛を伝えることができるようになり、
それらがうまく相手に受け取られれば、
相手を元気にすることができるようになります。

例えば、中島みゆきの曲からは愛を感じますし、
茨木のり子の詩集からも愛を感じます。
ドラッカーの経営に対する考え方からも愛を感じます。
また、世の中の製品・商品から愛を感じることもあります。

そういったところまでいけるように成長していきたいと思います。

そして、もちろん、家族に対しては、
日々、愛を抱き、愛を伝え、愛を残していきたいと思います。
家族への愛、それははずすことのできない第一優先だと思います。

ということで、明日の家族との時間に支障が出ないように、
今夜もそろそろ寝るべきですね。

2013年4月7日日曜日

論理を見えるようにすること(番外編)

コンサルティングに約1か月従事して感じるのは、コンサルティングサービスの一つに「ブラックボックスに隠された論理を見えるように提示すること」ということがあるということ。

ある会社を診断して、その会社の不採算の理由を明らかにする。
この「明らかにする」ということが言い換えれば、「論理を見えるように提示する」、ということだと思う。
ブラックボックスを明らかにするには知識・経験が必要なので、まだまだ努力が必要だ。

ただ、コンサルタントの仕事は、この診断で終了することもあるけれど、たいがいは、中期事業計画を策定し、実行支援まですることが多いので、ブラックボックスの中身を明らかにすることはサービスの一部分でしかないのだが。
また、診断結果を顧客企業が理解できるように伝えることも仕事の一部であるから、ドキュメント力も身につけなければならない。

ただ、この明らかにする、という業務はやはりプロだからできる仕事だと思う。
企業というブラックボックスを明らかにするのは経営コンサルタントの仕事だし、
心というブラックボックスを明らかにするのは心理学者や精神科医の仕事だと思う。

ものごとは原因と結果の関係にあり、一定の論理の上に成立している。
現実はさまざまな論理が複雑に入り組んでいるけれど、その論理を見抜く目を養いたいと思う。

新しい仕事(番外編)

新しい仕事に変わり、はや一か月。
ハードワークの噂は聞いていて覚悟していましたが、いざ始まってみると、体はなかなか慣れてくれません。
仕事に時間も労力も費やし、ワークライフバランスやノー残業デーといった響きは思い出になりつつあります。

それでも、仕事にやりがいは感じています。

ただ、仕事を続けていくためには、休息やプライベートの充実も条件だと思うので、仕事の質は高めつつも、効率化により休息とプライベートの時間を確保していきたいと思います。

他の人からの評価(番外編)

「他の人からの評価にばかりとらわれず、やりたいことをやりなはれ。」
そんな言葉をいただいたことがあります。

その言葉を振り返ってみて、今、感じることは、
「やりたいことをやるために、他の人からの評価が必要なのだ。」
「他の人からの評価を得ても、やりたいことがなければ本末転倒だ。」
ということです。

今、私は、経営コンサルティングというやりたかった仕事に就けています。
以前の仕事と比べて、かなりのハードワークで、休みも減りました。
それでも、この仕事に就いたことに悔いはありません。

ただ、そんなやりたかった仕事に就くためには、「他の人からの評価」がなければ就くことができなかったと思います。
例えば、面接という「評価」の場を通過しなければなりませんでした。

加えて、この仕事を続けていこうと思うと、会社や顧客からだけでなく、妻からも「夫としての評価基準」をクリアし続けなければなりません。
妻からの評価は、家にいる時間、収入、家庭を気にかける心の余裕があるか等、複数の点から評価されていることでしょう。

本当に、私の生活は、他の人からの評価にさらされる回数が多いと思います。
しかし、その評価をクリアし続けるから、やりたいことを続けられるのだと思います。
他の人からの評価は、自分のやりたいことをやるための十分条件なのだと思います。

他に例示をすれば、
世界一周旅行に行こうと思っても、そこにはお金がかかります。
お金を得るには、仕事をして評価を得なければなりません。

結局のところ、他の人から評価されれば、その結果、自分のやりたいことをできる土壌が固まっていくということだと思います。
だからこそ、他の人からの評価が、モチベーションにもつながるのだと思います。

お金も評価を形にしたものだと思いますが、お金を稼いでもうまく使わなければもったいないです。
何のためにお金を稼ぐのか、何のために他の人からの評価を得るのか、何のために働くのか、自分がやりたいことは何なのか、を見失わずにいたいと思います。

学生時代はとりあえず勉強していい点数をとる、社会人になったらとりあえず働いてお金を稼ぐ、等人生の初期の段階ではやりたいこともはっきりしないのも、当然だと思います。
ただ、今は、自身のやりたいこともだんだんとわかってきました。
そして、そのやりたいことの内容もひとさまから後ろ指を指されるようなことではないと思います。
やりたいことをどんどんやり、他の人からの評価はそのための手段なのだと割り切ること、それらができれば、自身の人生はより悔いのないものとなり、この言葉をかけていただいた方の想いに応えることにもなるのだと思います。

2013年3月17日日曜日

番外編:美について

「美」には魔力ともいうべき力があり、人は「美」に惹きつけられます。
それは人間の宿命だと思います。
しかし、注意しなければいけないこともあります。
「美」に惹かれるあまり、変化のチャンスを逃してしまうこともあると思います。

「美」には2種類あります。
自分で作り出した「美」と、
自分以外の誰かが作り出した「美」です。

身の回りにある大半の「美」は、誰かが作った「美」です。
絵画や陶芸作品の「美」は芸術家が作ったものですし、自然の美しさや、宝石の美しさ、アイドルの美しさも”神”という自分以外の存在が作り出したものです。

自分で「美」を作り出すというのは、簡単にはできません。
しかし、自分で「美」を作り出すことを求め続けていきたいと思います。

日常生活の中で、まれに誰かが作り出した「美」に出会うことがあります。
だいたいは、その「美」に惹かれつつも、手に入れることもなく離れていってしまいます。
しかし、種々の「パワー」を持つようになってくると、誰かが作り出した「美」に出会ったときに、それを手に入れることが可能になります。
惹かれるものを自分のものにすることができるようになります。
その時は、「美」と自分は一体化し、至福の時となることだろうと思います。

しかし、人は変わっていく存在であり、それも宿命です。
人は変わらねばなりませんし、変わらなければ、自分で「美」を作り出すこともできないだろうと
思います。
誰かが作り出した「美」の魔力に取りつかれ、離れることができなければ、その人は道を踏み外し一種の”死”を迎えることになるのだろうと思います。

その点、自分で作り出した「美」であれば、己が変化しても「美」も同じように変化させることが可能なため、変化に抵抗がありません。

これから、種々の「パワー」を持つことになるでしょうし、誰かが作り出した「美」に出会うこともあるだろうと思います。
そして、宿命のようにその「美」に惹かれ、己の持つ「パワー」を駆使して、その「美」を手に入れたいと望むことであろうと思います。
しかし、至福の時のその先にあるのは、ある種の”死”です。

誰かが作り出した「美」の魔力に自制心で打ち克ち、己の力で「美」を生み出すことにこそ「パワー」を使っていきたいと思います。

2013年2月27日水曜日

商いの道 (37/100)



37冊目は、
商いの道〔新装版〕
経営の原点を考える
伊藤雅俊 著
PHP研究所 2005年
です。


イトーヨーカ堂の初代社長の著作です。
商売を続ける上で大切なことが書かれています。
イトーヨーカ堂は大きな会社ですが、本書ではどうやって大きな会社にしたのかというテクニックはあまり書かれていません。
それよりも、商売を継続させることに重きを置いているように感じました。

人の営みである経営において成功するには、人としての成長が必要だと訴えられているのだと感じました。
経営知識だけでは足りないのでしょう。
この考え方は、同じくPHPから出版されている稲盛和夫氏の『心を高める、経営を伸ばす』にも通じる部分がありますし、本書にも登場される松下幸之助氏にも通じるところがあるのだと思います。
人間活性化を考える時にも、本人が人間として成長することは、重要だと思います。

本書は経営・商売の経験がある人に、特に響くと思います。
私が本書を知ったのは、経営コンサルタントの冨山和彦氏が『会社は頭から腐る』という著作のあとがきにおいて、自身の経営観の原点となったと紹介されていたからでした。
私もこれからコンサルティングを仕事にする中で、その経験をもって、本書を読みなおしたいと思います。

人間活性化の観点から本書を読むと、下記の2点のヒントがありました。

P.101
社員がやる気をなくす原因、それは自分の努力が会社から正当に評価されていないと思いこんだ時である。
給与面でも、待遇面でも、なぜ自分はこの立場にいるのか、という説明がなされなければ疑心暗鬼になり、仕事への熱意もなくなる。
→経営者や管理職などの仕事を与える立場の人間は、仕事の内容説明だけでなく、給与や待遇についても社員への説明が必要である。
つまりは、社員個人では解決できないこともあるということ。社員の人間活性化のために、周囲の人間がすべきことがある。

P.136
仕事の中に、考える、仮説を立てる、という要素を加えると、人は俄然やる気を出し、活き活きしてくる。
→活性化のためには人間的な仕事をするということが重要だと思います。
人間は考える動物です。
仕事の中にも考える部分が必要です。
マニュアルに則り、考えないような仕事では、人間的でなく活き活きとはしないでしょう。
ただ、考えることを任せるということは相手の思考力を信頼するということでもありますから、任せる方には勇気がいり、考える方にも努力が必要でしょう。

最後に印象に残った言葉を紹介します。

P.8
イトーヨーカ堂の成長の秘訣
「お客さまとお取引先を大切にする」
「嘘をつかない」
「感謝の心を忘れない」
商いというよりも、人間としての基本を毎日毎日飽きずに繰り返してきただけ

P.22
「お客さんは来ないもの」
「取引をしたくてもお取引先は簡単に応じてくれないもの」
「銀行は貸していただけないもの」

P.24
「商売とはね、お客さまを大事にすること、そして信用を大事にすること、それに尽きるのだよ」

P.58
「開店の気持で商売をやれば、絶対に儲かる。それ以外にはない」

P.153
名誉や見栄で上場するな

P.157
「成長」より「生存」を考える

P.189
人材とは「泥をかぶれる人のこと」

P.238
リストラよりベースダウンを

P.249
会社にとって、一番大切な財産は、資産ではなく、売上げでもなく、実は人さまとの関係なのだ。

以上

2013年2月23日土曜日

退社 (番外編)

昨夜は、2月末で退社する会社のみなさんに送別会をしていただきました。
花束とプレゼントをいただきました。
んだか“卒業”した感覚です。
学生時代の仲間のように、卒業後もまたお会いしたいと思う素敵なみなさんでした。
新天地でもがんばることで、みなさんといい関係を続けていけるのだろうなと思います。

2013年1月27日日曜日

なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか? (36/100)




36冊目は、
なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか
吉田典生 著
日本実業出版社 2005年
です。

本書の内容は、タイトル通りです。
「できる人」へと、うまく育てられない現実について、その理由がまとめられています。
人を育てようとする人が知っておくべきことが書かれています。

著者はコーチングのプロコーチでもあり、『便宜的に「できない人」という表現は使うけれども、本来は誰でも「できる人」』だと、コーチらしく述べています。

人それぞれ異なるけれど、誰もができる人になることができる。
まさしくコーチングの原則に則った人が育っていくための内容でした。

本書内でも述べられていますが、組織を強くしようと思うと、できる人を増やすことが重要になります。
しかし、人はそんなに都合よく育つものではありません。
人はみな、同じ道を通って「できる人」になっていくわけではありません。
また、スタート地点もさまざまです。
サポートしてくれる人の有無も異なります。

ですから、「できる人」は、自分がやってきたように「できない人」を指導してもうまくいかないことが多いです。
また、「できない人」の成長を妨げることもあります。
「できない人」を依存させることや、「できない人」との間に溝を作ってしまうことにもなりかねません。

・常識は共通ではない。
・仕事が全てでない人もいる。
・頭の回転も人それぞれ。
・やる気のでる要因も異なる。

ポイントとして、できない人について知り、相手を受け入れることがスタートだと述べられています。
そして、相手に合わせてこちらの行動も適したものに変えていきます。
テクニックとして、「相手への伝え方」や「引き出す対話の仕方」がありますが、まずはスタート地点に立つことが何よりも重要です。

本書では企業の中の「できない人」のできない理由が、わかりやすく述べられています。
本書を読んで、現実の相手を受け入れることができれば、歯車は回りだすことと思います。

本書はコーチングの考え方が含まれていることもあり、「人を人として見ている」と感じました。
組織の部品ではなく、生きている人として、人間観の土台の上で構成されていました。
本書は社会人2年目の頃に読みましたが、社会人8年目となる今の方がいろいろといい気づきを得られたと思います。

人間活性化の観点から本書を読むと、

・生きがいを持つことの重要性。例えばプライベートで生きがいを持つと、仕事にも良い影響がでる。
・自己認識は、環境の認識に影響を与える。例えば、「できる人」はマイナス環境にもその先にプラスがあることを見出す。「できない人」は、マイナス環境をマイナスと受け取る。
・期待されるということは、人の力を引き出す重要な要素。
等の記述があり、参考になりました。


最後に印象に残った言葉を引用します。
P.41 小さな子どもが必死で走っているスピードは、大人のジョギング以下のスピードです。でも、もっと早く走れと怒鳴る親はいないでしょう。
P.56 どんなことでも、部下に不満を感じたら、そこに罠があるかもしれないと思ってください。
P.69 年功序列でまったくダメだった人が、成果主義を取り入れたら急に元気になったとか、年功序列で先頭を走っていた人が、成果主義でビリに落ちた・・・という話は、ほとんど聞いたことがありません。
P.109 来月の給料がどうなるかわからない人は、10年後の自分を真剣に描こうとはしません。
P.112 「過去の自分を受け入れる」、「新しい視点で物事を見る」、「可能性に目を向ける」・・・・・・といったプロセスは、流れ作業的に行うべきではないと私は考えます。
P.170 「自分で育つ」環境を創ることこそが、「できる人を育てる」ことになるのです。
P.181 「できない人」へのネガティブイメージは、正のアウトプットの代償として蓄積された毒素のようなものです。
P.190 「できる人」を目指す人と「できる人を育てる人」は、お互いに育て合うのが理想の関係です。
P.207 「できない人」は花の咲かない人ではなく、太陽の光や豊かな土、水の足りない人なのです。

2013年1月20日日曜日

ブラックジャックによろしく (その他)




ブラックジャックによろしく
佐藤秀峰

中小企業診断士は企業のかかりつけ医と言われます。
そう考えると、コンサルタントは企業の医者だと言ってよいと思います。
そして、医者にはそれぞれ専門があるように、コンサルタントにも専門があり、事業再生のコンサルタントは救命救急にあたるのかな、と思います。

医療に関する本の内容は、コンサルティングに通じる部分があると思います。
本書を読む中で、コンサルティングへの心構えを新たにすることができました。

・人を助けたいと思うこと
・クライアントのことを考えること
・つらい現場から目をそむけないこと
・逃げないこと

どれも大切なことですが、“重い”ことでもあります。
その重さに耐えられず、どれもそこそこにしてしまうというのはよくあることだと思います。
また、医療現場の、いろんな人の思惑・利害関係により、大切なことが後回しになってしまうこともあるのでしょう。

作者はそれら大切なことが後回しになっている現実を描くことで、疑問を投げかけているのだと思います。
フィクションですので、もちろん誇張はあるのでしょうが、作者が訴えていることは大切なことだと思います。

大切なことをきちんとすること。
それは、王道を行くことだと思います。
昔、訪問した企業のオフィス内に、
「小なりとも王道を行く」
という言葉が掲げられていました。

この先、王道を踏みはずしたり、歩むのを止めてしまう可能性はゼロではないと思います。
ただ、もし、そのようなことをしてしまっても、また、王道に帰ってきたいと思います。
そして、そういった時に王道を歩こうという気持ちにさせてくれるのは、本書のような存在なのだと思います。

2013年1月19日土曜日

日本でいちばん大切にしたい会社 (35/100)




35冊目は、
日本でいちばん大切にしたい会社
坂本光司 著
あさ出版 2008年
です。


本書は、経営者の心構えの教科書だと思います。
6000社以上の中小企業を訪問してきた著者が、「大切にしたい」と思える経営内容を紹介しています。

著者は、現状の経営を嘆いています。
公私混同・私物化経営を行い、経営不振は外部環境を言い訳にし、社員やその家族、下請け企業や顧客の幸せへの思いが弱い経営者が多いといいます。
それらの経営者に、あるべき姿を提示してくれるのが本書です。

著者は経営者には、五人に対する使命と責任があると述べます(電子ブックP.28 以下同)。
優先順位順に記載すると、
1.社員とその家族(社員がいることが全てのスタートだから。)
2.外注先、下請け企業の社員(社員同様、いないと仕事できないから。)
3.顧客
4.地域社会
5.株主、出資者(一番最初のリターンを期待してはならない。)
となります。
著者は、
「会社は経営者や株主のものではありません。
 従業員やその家族、顧客や地域社会などその企業に直接かかわるすべての人々のものなのです。」(P.21)
と述べます。
私も著者の考えに賛同します。
会社という組織は、人が幸せに生きるために作り出したものであり、人を不幸にする経営は、本来の趣旨に反していると思います。

私も、事業再生という仕事の中で、P/Lの改善とともに、上記の五人に対する使命と責任を紹介し、そんな経営が増えていけばいいなと思います。

著者は、業績の良さが目標ではなく、会社が継続することこそを目標にすべきといいます。
業績が目標にならない、ということについて私が感じるのは、業績とはそもそも社員や外注へ支払った“残り”だから、ということです。
業績とは最終利益ですから、株主に対する数値に近いと思います。
業績が悪くても、社員や外注にちゃんと適正額を支払っているのなら、社員から搾取して業績がいい会社よりも良いと思います。


人間活性化の観点から本書を見ると、やはり、働くことは活性化において重要だという考えを深めることになりました。
本書では、日本理化学工業という障害者が働くための場を提供している会社が出てくるのですが、障害者の方がなぜそんなに働くのかということに対して、
障害者の生活する施設の中では、人にほめられること、役に立つこと、必要とされることという人間の喜びを得ることはなく、これは働くことを通じて実現できる幸せなのだ(P.124)、という記述がありました。
働くことを通じて得られる喜びである、
・ほめられること
・役に立つこと
・必要とされること
という、この3つは人間活性化のモデルの参考にしたいと思います。


最後に、最近、二宮尊徳について触れる機会が多く、本書内でも下記の二宮尊徳の言葉が印象に残りました。(P.325)

遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてや。
故に富あり。
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。
(100年カレンダーを作っている伊那食品工業の塚越会長の座右の銘)

会社という機関は、人に「パワー」を与えます。
そのパワーを使えば、他者の力を自己の利益のために使うことも可能です。
実際、会社を私物化したり、地位を利用して自己のために便宜を図る姿も見受けられます。
しかし、その「パワー」は、皆がよりよい生活を送るために、当人に与えているにすぎません。
経営者は特に「パワー」を得やすい立場にありますので、その「パワー」を皆のために使ってほしいと思います。

ただ、これは自分自身の反省ポイントでもあります。
自分も多かれ少なかれ、会社や家族、社会の中でパワーを持っています。
また、地球上の生物界の中でも人間以外の生命に対してパワーを持っています。
ノブレスオブリージュという言葉を使ってしまうのは安易かもしれませんが、自分が今、もてる力を他者のために使っているか、常々反省が必要だと思います。

2013年1月14日月曜日

生かし屋 (34/100)



34冊目は、
生かし屋
再生コンサルタントの苦悩
大熊康丈 著
同友館 2010年
です。


生かし屋とは、経営危機により存続が危うい企業・事業を再生させるコンサルタントのことです。

この本は、再生コンサルタントとしての道の道標を提供してくれる本です。
本書を読むと、事業再生の現場がどういったものかわかります。

傾いた事業を守ることは、経営者だけでなく、その会社の社員、及び取引先、その社員を守ることにもなります。
著者も、
『私たち「生かし屋」が大事にしているのは、その事業にかかわる「人」をどのように生かしていけるか、ということである。
ここでの「人」とは、社長や従業員に限らず、取引先の「人」や債権者の「人」、あるいは地域の「人」でもある。』(P.167)
と、語ります。

人間活性化から考えると、
会社や仕事は、人がよりよく生きるため (活性化して生きるため) の装置だと思います。
働くことは活性化につながるため、私自身は、まずは労働者を大切にしたいという思いがあります。

再生には多くの人が関わります。
経営者、社員、債権者、金融機関、スポンサーなどが関わり、利害が対立してしまいます。
「総論賛成、各論反対(P.38)」という状況になり、そこに、再生コンサルタントの苦悩があるのだといいます。

また、経営者が再生を望んでも、世の中が変わっていく中で、その事業を残すことに意味があるのかという苦悩もあります。

コンサルタントは、再生の初期の段階で、経営者に質問するそうです(P.108)。
「あなたの希望は、会社を残すことですか。」
「事業を残すことですか。」
「自分が社長でいることですか。」

精神論を言えば、「社員の生活を守ること」のために身を捨てることのできる経営者であればこそ、コンサルタントとして、経営者を助けたいと感じるのだろうと思います。
中小企業にとって、中小企業の経営者の影響力はやはり決定的なものです。
力を持つ経営者には、その力を人のために使ってほしいと思います。

本書には何人かのコンサルタントの方が登場し、語ってくれます。
建前ではなく、本音を話していると思います。
是松孝典氏はコンサルタントとしての心構えを提供してくれますし、
花房大輔氏は経営改善計画・リスケジュールのノウハウをオープンにしてくれます。
その他の方も経験談を語ってくれ、参考になりました。

是松氏は言います。
「事業再生に極意はない。毎日の経営でたしかな一歩を積み重ね、坂の上の雲を目指していく以外、方法はない。」(P.135)
これは真理だろうと思います。

また、
「泥をかぶり、血を流し、大汗をかくことの繰り返し」(P.139)
とも述べています。

再生コンサルタントの仕事は大変だし、苦労も多いだろうと思います。
しかし、役目を果たせれば、人の役に立つ仕事でもあります。
自分の命を燃やすにはいい場所だろうと思います。
しっかりと休息はとりながらもそこにエネルギーを注いでいきたいと思います。

2013年1月13日日曜日

修身教授録 (33/100)



33冊目は、
修身教授録
現代に甦る人間学の要諦
森 信三 著
到知出版社 1989年
です。

この本は、大阪教育大学の前身である大阪天王寺師範において、昭和12年3月から昭和14年4月までの約2年間の修身の年間講義録が収録されています。
本書の内容は、「人生という道を満足して歩きとおすための道標」といってよいと思います。
森信三先生が、生徒たちが人生を満足して生きることができるように、毎回、各テーマを設けてお話されます。
生徒の様子を見ながら話す内容を選ばれるので、年毎に講義の内容は変わります。

先生のお話される「道標」を少しご紹介しますと、
・満足した人生は、満足した日々から成り立つ。
・世のため、人のためという大きな志をたてること。
・人間に生まれたことをかたじけなく思うこと。
・偉人の伝記等の読書を日々すること。実践すること。反省すること。
・自分の生きる場所を決め、そこを深く掘ることを忘れないこと。
などがあります。

本書は、人生の道標に溢れていて、本当にたくさんマークしました。
読書会の課題図書として、この本に出会ったのですが、出会いに感謝しています。
この本は、知識を得るような「頭」のための本ではなく、よく生きるための「心」のための本です。

本書を読んで、
・毎朝30分程は「心の読書」と日々の反省をする時間を設けること。
・死後の目標をたてること。(生前中に蒔いた種が、自身の死後どんな花をつけることを願うか。)
・40歳で1冊の本を出版すること。
・人生の正味の期間は30年(P.341)なので、私の場合は、54歳まで。あと24年。長さは決まっているので、深く生きること。
等を、決めました。

森先生の遺された道標をみて、自分の人生の歩き方が、本当に変わりました。
人生の道の行程によって、効く道標も異なると思いますので、本書は何度も読みたい一冊です。
森先生は1992年に亡くなられているので、表現はおかしいかもしれませんが、森先生に「お会い」できて本当によかったと思います。

人間活性化の観点から本書を見ると、下記のヒントを得られました。

・人生を深く知ることにより、人生の喜びは深く、また持続するようになる。
 (よくあることと思うかおこりがたいことと思うかでは、喜びの大きさは異なる。
  実際、人生の喜びはおこりがたいことばかりである。例:人間に生まれること。
  誰かと出会うこと。)

・(例:鉱石が層になっている岸壁と、そこにかかる梯子があるとする。)
  梯子を上がりよりよい鉱石と出会える喜びと、鉱石を掘って手にする喜びがある。
  梯子を上がるのは時間・労力がかかり大変だが、上がっても次の梯子の段があり、
  喜びはすぐに終わる。
  鉱石を掘り進める喜びは掘れば掘った分だけ増える。
  地味だが確実に続く。

・世の中を愉快に過ごそうと思ったら、なるべく人に喜ばれるように、さらには人を喜ばすように努力すること。(P.462)
 喜んだ人は自分を大切にされ、歓迎され、自他ともに楽しくなる。

・人生の意義を感じるからこそ、腰がすわり、ねばり強く取り組めるようになる。
 結果、成功しやすくなり、喜びを感じることも増える。
 天から与えられた役割を意識し、そこに打ち込む。
 最低限の努力ではなく、全力で生きる。
 試験で言えば、100点満点の試験に対して、120点を取りにいく生き方。

・その日すべきことをやりきる。

以上です。

2013年1月2日水曜日

会社を変える人の「味方のつくり方」 (32/100)



32冊目は、
会社を変える人の「味方のつくり方」
柴田昌治 著
日経ビジネス人文庫 2006年
です。

人がよく生きようとする時、「味方」は大切です。
社会や組織に変革を起こそうとするとき、また自分の内面に変革を起こそうとするときでさえ、味方がいると成功しやすくなります。
著者の柴田氏も本書において、
P82.味方のいないときに、ひとり突出した行動をとるというのは、やはり危険な行動といわざるをえない。
と、記述しており、このことは私も実体験で体験済みです。

本書では、「味方」について、
P83.「味方」とは、人としてどのような生き方を選択するのか、という価値感、特に人間観、組織観を共有している者同士を意味している、
と記されています。

柴田氏は本書を、ハウツー本ではなく生き方について書いた本(P.230)、と紹介しています。
つまり、「味方のいる生き方」について書かれているということでしょう。
ハウツーのように直接的ではないけれど、間接的に幅広く関係することがらについて書かれているということです。

実際、修身的な内容も多く、
・P45.足し算の人間観
・P49.失敗から学ぶ
・P62.精神を硬直化させない。
・P65.脳に汗をかく
・P77.自身の進化を阻止してしまっている「無意識の中の心のあり方」こそが自分にとって本当の敵
等があります。

実際に、どうやって味方をつくるか、について本書で紹介されている方法としては、
・生き方に共感や共鳴することで味方となる。
・人を生かす力、人を動かす力をもつ。
・お互いの共通点を見つけることからはじめる。
・味方をつくる力は個人だけのものではなく、組織が味方をつくる力をもつこともできる。
等があります。

人間活性化の観点から考えても、「味方」がいることは重要でしょう。
間接的に効いてきます。
本書でも何度も書かれていますが、強く生きることができるようになります。
不活性化を回避できることでしょう。

本書において、私が一番感動したのは、
「足し算の人間観」
という考え方です。
これは、「引き算の人間観」と対照的な考え方です。
「引き算の人間観」とは、まず理想像があって、その理想像と現実を比較する考え方です。
例えば、目標とする姿があり、現在の自分に足りないものは何かを考えるようなものです。
この考え方は、常に現在像が「不足しているもの」として捉えられます。
理想が100、現在像が90だとすると、マイナス10として捉えられます。
対照的に、「足し算の人間観」は、現在の自分ができることを考えます。
これは0からスタートするため、現在像が90だと、プラス90となります。

引き算の人間観だと、常にマイナス評価となるため、人が生き生きとしなくなってくると、柴田氏は述べます。
目標と今を比較するというのは、自己啓発書でもよく見かける考え方だと思います。
ただ、こういうリスクが潜んでいることに、本書を読んで初めて気づき、感動しました。

目標を持つことは重要です。
だけど、目標と今を比較することも危険です。
これはつまり、「今の自分は過去の積み重ね」だと考えるとよいのではないでしょうか。
今、自分を構成しているのは過去です。
過去のあるときから、自分は何がプラスされたのか。
そうやって自分を見ることで、足し算となります。

目標を持つことは重要ですが、あまりに意識しすぎると、マイナス効果になります。
ですから、目標と今の自分とは糸一本でつながっている、くらいのゆるい繋がりの方がいいような気がします。
ペーパーテストのような答えが明確なものは、目標と現在の自分の能力を比較するのも問題ないかとは思います。
しかし、人生の目標のようなものは、そうそうシンプルにはいかないものなのでしょう。

2013年1月1日火曜日

しぐさのコミュニケーション (31/100)




31冊目は
しぐさのコミュニケーション
人は親しみをどう伝えあうか
大坊郁夫 著
1998年 サイエンス社
です。

本書は、社会心理学・対人心理学の論文、研究がまとめられています。
知識量が多く、教科書的な一冊です。
実は、この本を選んだ理由は、大学時代の社会心理学の先生の著作だったということもあります。
数多くの実験の結果がコンパクトに掲載されているので、必要な時には原典にあたるとよいと思います。

心理学と聞くとなんだか催眠術を連想してしてしまい、相手を思い通り動かす(操作する)ための学問のようにも思えますが、
少なくとも私が心理学を学んだのは、相手や人間を理解するためでした。

コミュニケーションは、人と人との間に存在します。
目の前に人が実在するからといって、その人のことが全てわかるわけではありません。
相手のこと、とくに心の中については、コミュニケーションを通してしか知りようがないと思います。
本書で触れられているコミュニケーションの種類には、
・顔の表情、化粧、顔の魅力
・姿勢
・うなづき
・接触
・視線
・着席の仕方
・メディア
など、多様なものがあります。

コミュニケーションについて知ることは、相手をより理解する手がかりとなります。
また、コミュニケーションがよりうまくなれば、自分の意思を相手に伝えやすくなります。
人間活性化の観点から考えると、コミュニケーションが上達することで、活性化反応は促進され、不要な不活性化反応は会費できると思います。

コミュニケーションの難しいところは、同じ動作であっても時と場合が異なれば効果も異なるというところです。
例えば、女性は相手の男性の視線が多いのを好意的に認知するのに対して、男性は視線量の多い女性をあまり好意的には見なしていない。(クラインクら・1973)
他には、電話でのコミュニケーションは緊張しやすかったり、相互作用が断片的になりやすかったりしますが、プライベートな緊張しやすい内容の話題については、対面よりも非対面場面の方が発言が流暢で活発になることも報告されています。(飯塚ら・1985)

人の活動は、同じものは二つとありません。
この点については、書籍等で知識を深めるとともに、コミュニケーションスキルを使用して経験を積む必要があると思います。
また、人は時代とともにどんどん変わっていくため、知識や経験もいつまでも役立つとは限りません。
コミュニケーション、ひいては人間活性化は、永遠の課題となりそうです。

最後に、本書で紹介されていた実験の中で興味深かったものをご紹介します。

P68.(大坊・1992)成績と教室の着席位置の関係は、教室の前部席の学生の成績がよく、廊下側ややや後方部の学生の成績はよくない。

P93.(ハイルマンとサルワタリ・1979)男性の求職志願者は魅力的な外見であると、仕事の能力があると評価される。
一方、女性の志願者については、事務職については同様だが、管理職の場合には、魅力的であることは仕事の能力については否定的に見なされていた。

P94.(ランディとシガール・1974)女子大学生が書いたとされたレポートを男子学生が採点するという研究。
出来の悪いレポートの場合には美しくない人物のレポートは厳しく採点され、写真を提示しない条件では美人と点数が近かった。
(ちなみに、大坊・1993では、日本の実験では顔の魅力は採点に影響が見られなかった。)

P116.(サバテリィら・1982)記号化のうまい妻の夫は結婚生活についての不平不満が少なく安定している。

P127.(大坊と瀧本・1992)男女とも欺瞞行為をするよう指示を受けると、それぞれがふだん活発に用いていないチャネルの行動が多くなる。

P162.(レヴィンジャーとスノーク・1972)夫婦間では恋人同士よりも発言量が少ないこと、仲のよい夫婦は危機に瀕している夫婦に比べて視線量が少ない。

P168.(スタング・1973)三人の討論場面:もっとも発言していた者はリーダーとして認知されますが、もっとも好意的に見なされたのは二番目に発言した者だった。

P168.(ガイエンら・1975・1976)身体への接触について、未婚のカップルの場合には、男性は恋人からの接触を愛情の表現と解釈する傾向が強いが、夫婦の場合ではこれが逆転し、夫は妻からの身体接触をあまり快適とは感じていない。

P169.(ショーとサドラー・1965等)好意が直接性を高め、直接性の上昇によって好意も増すのは、結合段階へ向かうまで。

P176.(パターソン・1978)悩んでいる人、何かに不安がっている人を抱きかかえると、覚醒が減じて情動状態は鎮静化する。

P187.(大坊・1985)失恋後の行動として、男性は別れた相手と類似した女性を得ようとするが、女性は反対に似た特徴を持つ男性を避ける傾向がある。
男性は思い出の場所へつい出かけてしまうが、女性は思い出の場所へは足を向けないようにする。
ただ、記念の品はとっておくという結果が出ている。

P188.(ノラー・1984)夫婦関係があやうくなるのは、夫のコミュニケーションのまずさによる可能性が高いと推測できる。

・・・なんだか、夫婦関係の実験結果に強く反応してしまいました。