33冊目は、
修身教授録
現代に甦る人間学の要諦
森 信三 著
到知出版社 1989年
です。
この本は、大阪教育大学の前身である大阪天王寺師範において、昭和12年3月から昭和14年4月までの約2年間の修身の年間講義録が収録されています。
本書の内容は、「人生という道を満足して歩きとおすための道標」といってよいと思います。
森信三先生が、生徒たちが人生を満足して生きることができるように、毎回、各テーマを設けてお話されます。
生徒の様子を見ながら話す内容を選ばれるので、年毎に講義の内容は変わります。
先生のお話される「道標」を少しご紹介しますと、
・満足した人生は、満足した日々から成り立つ。
・世のため、人のためという大きな志をたてること。
・人間に生まれたことをかたじけなく思うこと。
・偉人の伝記等の読書を日々すること。実践すること。反省すること。
・自分の生きる場所を決め、そこを深く掘ることを忘れないこと。
などがあります。
本書は、人生の道標に溢れていて、本当にたくさんマークしました。
読書会の課題図書として、この本に出会ったのですが、出会いに感謝しています。
この本は、知識を得るような「頭」のための本ではなく、よく生きるための「心」のための本です。
本書を読んで、
・毎朝30分程は「心の読書」と日々の反省をする時間を設けること。
・死後の目標をたてること。(生前中に蒔いた種が、自身の死後どんな花をつけることを願うか。)
・40歳で1冊の本を出版すること。
・人生の正味の期間は30年(P.341)なので、私の場合は、54歳まで。あと24年。長さは決まっているので、深く生きること。
等を、決めました。
森先生の遺された道標をみて、自分の人生の歩き方が、本当に変わりました。
人生の道の行程によって、効く道標も異なると思いますので、本書は何度も読みたい一冊です。
森先生は1992年に亡くなられているので、表現はおかしいかもしれませんが、森先生に「お会い」できて本当によかったと思います。
人間活性化の観点から本書を見ると、下記のヒントを得られました。
・人生を深く知ることにより、人生の喜びは深く、また持続するようになる。
(よくあることと思うかおこりがたいことと思うかでは、喜びの大きさは異なる。
実際、人生の喜びはおこりがたいことばかりである。例:人間に生まれること。
誰かと出会うこと。)
・(例:鉱石が層になっている岸壁と、そこにかかる梯子があるとする。)
梯子を上がりよりよい鉱石と出会える喜びと、鉱石を掘って手にする喜びがある。
梯子を上がるのは時間・労力がかかり大変だが、上がっても次の梯子の段があり、
喜びはすぐに終わる。
鉱石を掘り進める喜びは掘れば掘った分だけ増える。
地味だが確実に続く。
・世の中を愉快に過ごそうと思ったら、なるべく人に喜ばれるように、さらには人を喜ばすように努力すること。(P.462)
喜んだ人は自分を大切にされ、歓迎され、自他ともに楽しくなる。
・人生の意義を感じるからこそ、腰がすわり、ねばり強く取り組めるようになる。
結果、成功しやすくなり、喜びを感じることも増える。
天から与えられた役割を意識し、そこに打ち込む。
最低限の努力ではなく、全力で生きる。
試験で言えば、100点満点の試験に対して、120点を取りにいく生き方。
・その日すべきことをやりきる。
以上です。
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