2012年4月14日土曜日

「辞めない理由」と「Grazia5月号」(その他)






先日、「辞めない理由」 碧野圭 著 光文社文庫 を読みました。既婚・子持ち女性の、雑誌編集者としての仕事を描いた小説です。仕事について真面目ではあるけれど、社内政治や根回しに疎く、同じ職場の社員から好かれていなかった主人公・七瀬和美が、苦境におちいり、そこから復活するというストーリーです。

仕事の人間関係は、私もうまくできる方ではないので、うんうんとうなづきながら、主人公に感情移入してしまい、後半の復活劇には、少し強引で強運な展開にも呆れるよりも「よかったね」という気持ちの方が勝りました。仕事の人間関係のストレスを和らげてくれる本です。

ちなみに、主人公はワーキングマザーの雑誌の創刊により復活します。

そして、最近、電車の中吊り広告で「Grazia」(講談社)という女性雑誌が、ワーキングマザー向けに新装刊となったことを知りました。私は、読みたい衝動に駆られました。「多様なワークスタイルのこの時代、ワーキングマザーについて知っておくことも必要」という理由をつけて、購入してしまいました。

ただ、読んでみてわかったのは、本雑誌は、「働きたいから働く」という女性向けのようです。そして、金銭的な余裕がある人が対象のようです。靴も服もバッグも数万円で、それぞれがパートタイムで働く人の一か月分弱の金額をしています。

雑誌には、読者に夢を与えるという役割があることは確かです。ただ、金銭的に余裕があって「働きたいから働く」人を対象にするなら、通常の女性誌と大差なくなってしまうのではないかと思います。私が庶民目線すぎるのかもしれませんが、金銭的に余裕がなく、「家計の足しにするために働く」という人に対して、がんばれば手が届く範囲の夢を提供することも大切ではないかな、と思います。ファッションも、一ヶ月の手取り以内でのコーディネートの提案や、短時間で作れておいしい料理、短時間でも効果の高い子どもとのコミュニケーション法などがあればいいのではないかと思います。

本雑誌はターゲットが違うと言われればそれまでですが、家計のため、子どものため、家事も仕事もがんばっているワーキングマザーも応援したいなぁと思います。

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