2012年9月6日木曜日

論理的に書く方法 (その他)



論理的に書く方法
説得力ある文章表現が身につく!
小野田博一 著
PHP文庫  2008年


中小企業診断士の二次試験対策に読みました。 

得たもの 

本書を読むと、「主張と根拠が論理的に正しくつながっているか」を強く意識できるようになります。なぜなら、本書の中では、多くの例文を用いて、主張と根拠がつながっていない例が繰り返し示されるからです。 
普段なんとなくとしか論理を意識していないので、前半〜中盤までの「論理的な書き方」とは何であるかという解説は、日常生活の思考のレベルアップに有効でした。 

受験対策上のご注意 

本書の想定している読者は、「英語で学術論文を書く人」のように感じました。 
診断士受験用のとあるテキストで紹介されていたのですが、受験には余分な内容も多く、時間に余裕がある段階でお読みになることをオススメします。 
案外、論理的な文章の書き方の説明量は少ないので、タイトルとは違って、ハウツー本ではないでしょう。 

マイナスの感想ですが、本書では“論理的でない文章”としていくつか引用があるのですが、論理的な文章を学ぶためとはいえ、他者が書いた哲学書などの論理を優先していない文章を、論理的でないと一方的に批判するのは、読んでいていい気はしませんでした。 

その他、いくつか気になることもあったりするので、得るもののある本ではあるけれど、ストレスを感じる本でもありました。 

最後に印象に残ったことばを引用します。 

P35.「主張する」とは、「個人的な意見を事実として言うこと」でもありません。 

P40.日本人は、ほとんど条件反射のように婉曲的な表現を使います。 

P48.(自信があるのに自信なさげな文章を書くのは、反論を受けたくない気持ちからとる態度であり、)反論を聞く耳を持たないことの表明であって、フェアな態度ではありません。 

P54.「こんなことでよいのだろうか」は、「こんなことではよくない」と主張する文ではなく、「こんなことではよくない」と読み手を暗示にかけようとしている文です。 

P62.主張は他人を“強制”するものではない 

P115.(「熱っぽく語ることが説得力を生む」という考えは誤解。熱っぽく語っても、)もともと同じ考えの者の同意を得るだけで、異なる考えの者の同意は得られません。 

P119.日本では、意見への批判は人への批判と受け取られることがあるのです。 

P234.結論は広すぎず、狭すぎず。広すぎると、根拠が結論を支えきれない。狭いと短い文章しか書けなくなる。

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