2010年12月12日日曜日

ケースで鍛える人間力リーダーシップ (8/100)




8冊目は、
ケースで鍛える人間力リーダーシップ
保田健治 著 / ダイヤモンド社
です。

組織活動では、各所で多種多様な決定が行われ、その中には、失敗も多く含まれています。組織には、失敗に強い組織と弱い組織があると思います。失敗に弱い組織は、失敗でエネルギーがどんどん減り、学習性無気力のように、停滞していきます。失敗に強い組織は、失敗でも現状維持し、成功の際に加速していきます。

失敗しない組織などありませんから、リーダーシップの無い組織は、失敗に弱く、だんだんと弱っていってしまいます。

学生が在学中、卒業、就職、一人前になる中で、リーダーシップを学ぶ機会というのは少ないと思います。つまり、組織の大半はリーダーシップがなく、失敗に弱い組織ではないかと思われます。社会人は業務に関する研修を受けるだけでなく、リーダーシップの勉強もすべきだと思います。

本書には、リーダーシップの失敗の事例(ケース)がたくさん記載されており、日常の組織の中で、なんとなく「よくないな」と感じてることの輪郭が明らかになります。そのため、身近な組織におけるリーダーシップの課題が明確になるはずです。課題の解決策は深くは記されてはいませんが、自身の中で課題が明確になっていれば、調べて考えることもできるのではないでしょうか。

そういう点では、本書は、リーダーシップ改善のための行動の糸口をつかめる本だと思います。

感想として、本書のいろいろな事例を読む中で、リーダーシップとは、「物事を動かしたり、変えたりする力」ではないかと考えるようになりました。リーダーシップがなければ惰性や外部環境にまかせて流れたり停滞したりするものを、リーダーシップによりあるべき姿や場所へ導くというイメージです。そのため、リーダーシップは、個人にも、組織にも必要だと思います。

人間が複数になると、タイプも異なるため、集団組織に対し、リーダーシップを発揮するのは、非常に難易度の高いものとなります。万能のテクニックはないと思いますので、リーダーシップの知識の習得と経験を積むことが必要です。

組織のメンバーが相乗効果を発揮している時、組織のメンバーは活性化していると思います。そのためにも、組織が相乗効果を発揮できるようリーダーは正しいリーダーシップを身につけるべきです。

本書を読むことで、自分があってはならないリーダーとしての行動をとっていないか、適宜振り返ることが必要だと思います。組織がうまくいっていないと感じる時には、だいたい、リーダーシップに課題があるのではないでしょうか。

最後に、印象に残った内容を紹介します。
・多くのチームにはさまざまな問題が内在し、効果的な相乗効果を発揮するに至っていない。その最大の要因がリーダーシップの欠如なのである
・最強チームとは、一人一人が高い自律性とコミットメントをもち、オープンな議論と協働行動により相乗効果を発揮するチーム
・リーダーはできるだけ「場」づくりに徹するのが理想
・(アンケート)チームがうまく機能していた要因
 目標の明確化と共有(61%)
 役割分担・責任・権限の明確化(30%)
 チームリーダーのリーダーシップ(26%)
 コミュニケーション(26%)
・(アンケート)チームがうまく機能しなかった要因
 他部署との連携の悪さ(情報共有不足)(33%)
 他部署との連携の悪さ(立場の対立)(13%)
 チーム内の情報共有不足(24%)

1 件のコメント:

  1. 失敗に弱い組織ほど、失敗を隠そうとするのではないでしょうか。逆に言えば、失敗を隠そうとしだしたら、組織は弱っているのではないでしょうか。

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