2011年11月12日土曜日

ピープル・スキル (18/100)




18冊目は、
ピープル・スキル
人と“うまくやる”3つの技術
ロバート・ボルトン 著 米谷敬一 訳
宝島社 2010年
です。

読書会に参加したときに、ご紹介いただいた本です。本書は、対人関係を円滑にするコミュニケーション技術について書かれています。具体的な内容は、
・傾聴方法
・自己主張方法
・対立解消方法
です。
読んだ後の感想は、「コミュニケーションはきちんと身につけよう」というものでした。コミュニケーション技術の不足により、無用のトラブルを発生させ、無駄にエネルギーを使ってしまっていると認識しました。
コミュニケーションがうまくいけば、相手も自分も活気付き、今までにないアイディアが生まれたり、行動に移すことができたりするのではないでしょうか。人が二人集まって、1+1≧2となるためには、良好なコミュニケーションが必要だと思います。

私は、本書を読む前は、それらの方法はだいたい使えると感じていました。だいたい使えるがために、きちんと学んだことはありませんでした。本書の内容で、個人的には、自己主張方法が非常に参考になりました。具体的に一つ紹介しますと、自己主張する際には、相手の行動により自身が困っている内容だけを伝えることが良いそうです。相手の行動を「○○に変えてほしい」と、どのように変えるべきかまでを口にしてしまうと、かえってうまくいくことは少ないのだそうです。どのように変えるべきかは、相手が決めることであり、たいていの場合、こちらが行動を指示しなくとも、うまくいくのだそうです。
私は自己主張の際に、ついつい、○○に変えてほしい、と多く言い過ぎていると思います。対人関係を悪くしてしまうクセだと気づきました。
この本を読んだことで、対人関係における、自分のよくないクセにいくつか気づきました。
ただ、コミュニケーションセミナーに参加して治していくお金はなく、逆に時間はあるので、本書の読者で集まり、練習会ができればなと考えています。
世間には、私のように、「コミュニケーションはだいたいできるけれど、不完全なところもいくつか残っている」という方が大半なのではないでしょうか。

不完全なコミュニケーションスキルにより、
・相手の話をちゃんと聴けない。
・自分の主張が通らない。
・二つの対立するように見える主張の解決策が見出だせない。
・相手を支配しようとする。(相手に服従しようとする。)
・妥協する。
等のトラブルの種を生み出していると思います。

コミュニケーションは組織(人の集まり)における潤滑油のようなものだと思います。たとえ、メンバーがよい志を持っていたり、よいことをしようとしていたりしても、潤滑油がなければ、組織の各所はきしみ、スムーズに動かず、壊れることもあるでしょう。そういった不完全なコミュニケーションスキルのために、家庭・職場・友人関係・趣味のサークル等の組織の中で無用のトラブルがいくつも生じていると思います。そして組織や個人の活力が低下していると思います。組織のメンバーが本書レベルのコミュニケーションスキルを身につけていれば、組織や個人の活力が無駄に下がることは、かなり減ると思います。

また、自分自身で考えてみると、対人関係で悩むことは多く、悩みにより不活性となることも多いです。対人関係のトラブルが減ると、自分が活性化している時間は増えると思われます。

最終章には、コミュニケーションに不可欠な三つの性質として、誠実さ、無私の愛、共感が挙げられています。これらはスキルで向上するものでなく、個人の人間力とでもいうべき、基礎力だと思います。
この本はコミュニケーションスキルを向上させるための本です。ただし、“コミュニケーション”にはスキルだけでなく、人間力も必要となります。スキルと人間力の両方を高める努力が必要です。

気に入ったフレーズ
P53、言葉を話せればコミュニケーションができると思うのはまちがいだ。
P59、当事者のどちらかがストレスを感じているときは、何であれコミュニケーションを妨げるリスクのある言動や態度は禁物。
P85、聴き上手になるような教育を受けた者はほとんどいない。
P126、「個性は感情の中にある」ので、相手の本当の感情に気づかなければ、相手の独自性を見逃すことになる。
P147、何よりも伝えたいと思う経験は、言葉や文章でうまく表現できない場合が多い。
P208、その人のためにどれだけの時間をどういうふうに使うかが友情や愛情の証になる。
P265、他人の人間性を侵せば、自分の人間性も損なわれる。
P488、いったん、ほんとうのものになってしまえば、もう、みっともないなどということは、どうでもよくなるのだ。そういうことがわからないものたちには、みっともなく見えてもね。
P491、隣人を愛するとは、隣人に愛情を抱くのではなく、隣人の幸せを希求することだ。

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