5冊目は、
キャリア・カウンセリングが会社を強くする
岩尾 啓一 著
出版社:経済界
です。
著者は、現代の日本の労働者が「自立」していないと危惧しています。そして、そんな労働者を「自立」させるための手段としてキャリアカウンセリングを提唱しています。しかし、現代のキャリアカウンセリングは、転職や求職アドバイザーにすぎないため、本来のキャリアカウンセリングをおこなうべきと訴えています。
労働者の自立と人材活性化は通じるところがあると感じます。自立がなければ、心の底からの活性化はありえないと思います。
この本においては、キャリアカウンセリングの必要性は大いに述べられているのですが、有効なカウンセリングの方法や手順があまり書かれていないのは残念でした。この本を読んで、実際にアクションをとろうにも、著者の言う、本来のキャリアカウンセリングをおこなってくれるところが、どこにあるのかが不明です。もしかしたら、どこにもいないから、著者が訴えているのかもしれませんが・・・
私は、以前コーチングセッションを何回か受けたことがありますが、費用が高すぎて続きませんでした。1回1時間1万円ほどです。でも、これでもある人からの紹介のコーチングだったので、安くしてもらっていたのだと思います。学生や、若手社会人のために、キャリアカウンセリングや、コーチング、メンター制度などを提供しているところはないのでしょうか。それならば、自分がやってしまおうかと思う今日この頃です。
著者は、「自立型社員」とは、自らのキャリアプランを持ち、キャリアプランの達成に意欲的な人のことだといいます。私自身は、「自立」している方だと思うので、この本から新しい知識を得るというよりは、著者の「熱意」に影響を受けて、私自身が活性化しました。
私自身は自立していると思いますが、これは、本を読んだり、両親や先輩から学んだり、友人や家族と話したりして、なんとか見つけたものです。
一人では自立は難しかったと思います。実際、一人暮らしの学生生活では、キャリアプランはなく、モヤモヤとした生活を送っていました。
私のように幸運に恵まれた場合はいいですが、そうでない場合には、やはり、メンターやキャリアカウンセラーが必要だと思います。これは、キャリアの自立も、活性化も同じだと思います。
最後に、印象に残った文章を引用します。
・日本人若者層は仕事観を持たない。何のライフプランもキャリアプランもなく、会社が設定するジョブローテーションの中で、只々無垢で無知な日々を送っている。
・日本において会社とは「母校」のようなものである。「愛情」を持つことなく、会社を去っていく人たちがいかに多いか。
・どのような精緻な制度であっても「低評価」を受けた人は、「不公平・不平等」という感情を持つ。
・それなりの危機感があるのに何もアクションを起こさないというのは、それこそ仕事を含めて、 「すべからく人生は与えられるものである」と考えているから。
・可能性というものは毎日を生きていく中で、「結果」として出てくるものではないか。だからこそ、日々の「瞬間」というものを正面からとらえ、誠実に生きていきたいと考える。そして「今」は、「明日」のためにできることを、少しでもやればいいと思う。その結果、「明日」が「今」になって、人間は少しずつ少しずつ成長していく。その積み重ねことが、「人生」なのである。
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